JR東海は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、昼間時間帯の飯田線において豊橋~豊川間を中心に普通列車を削減すると発表。12~14時台(豊橋駅・豊川駅基準)の普通列車がすべて船町駅と下地駅に停車することも発表した。

  • 飯田線の普通列車に使用される213系

船町駅と下地駅はともにJR飯田線と名鉄名古屋本線の共用区間に設置された駅で、名鉄の全列車が通過するだけでなく、飯田線も通過する列車が多い。

現在、豊橋駅を発着する飯田線の定期列車(特急「伊那路」を除く)は、豊橋~豊川間などで折返し運転を行う普通列車と、豊橋駅から新城・本長篠方面へ運転される普通列車等に大きく分けられる。朝および夕夜間の一部列車を除き、豊橋~豊川間の普通列車は途中の各駅に停車する一方、新城・本長篠方面の普通列車等は船町駅と下地駅を通過する。昼間時間帯を中心に、豊橋~豊川間の普通列車(途中の各駅に停車)と新城・本長篠方面の普通列車等(船町駅と下地駅を通過)が交互に運転されるダイヤとなっている。

JR東海は3月のダイヤ改正で、昼間時間帯に運転される豊橋~豊川間の普通列車について、下りは11・12・14時台に各1本、13時台に2本を削減し、上りは12~14時台に各1本を削減するとしている。豊橋駅では11~13時台に発車する下り普通列車を現行の3~4本から2本、14時台に発車する下り普通列車を現行の4本から3本に減便。豊川駅では12~13時台に発車する上り普通列車が現行の3本から2本、14時台に発車する上り普通列車が現行の4本から3本に減便される。

  • 船町駅の駅舎。JR飯田線と名鉄名古屋本線の共用区間に設置された駅で、名鉄の列車はすべて通過する

ダイヤ改正後、豊橋駅を12~14時台を発車する下り普通列車7本(豊川行2本、新城行2本、本長篠行1本、天竜峡行1本、岡谷行1本)、豊川駅を12~14時台に発車する上り普通列車7本(すべて豊橋行)が豊橋~豊川間の各駅に停車。船町駅と下地駅を通過する普通列車は昼間時間帯の3時間半(下りは豊橋駅11時42分発から同駅15時12分発まで、上りは豊川駅11時34分発から同駅15時4分発まで)にわたり運転されないことになる。