“埼玉の奇祭”と呼ばれる『埼玉政財界人チャリティ歌謡祭』を生み出した埼玉県の独立局・テレビ埼玉(テレ玉)が、大みそかの国民的番組『NHK紅白歌合戦』の裏で、今年も『大晦日職人歌合戦 ~2023年もおつかれさまでした~』(31日20:00~ ※後日YouTube配信)を放送する。

この番組は、埼玉で働く職人たちが自慢の歌声を披露するもので、昨年に第1回大会を放送。今年も建設業や道具の販売店に加え、塗装業、太陽光発電工事、さらには便利屋まで、幅広い“職人”たちが、趣向を凝らしたパフォーマンスとトークで、スタジオを盛り上げる。

マイナビニュースでは、11月中旬に行われた収録前のリハーサルに潜入し、全出場者にインタビュー。前半戦は、SMAP、MISIA、T.M.Revolution、新浜レオンと多彩なラインナップがそろった。

  • (左から)「かじ兵衛」笠原誠児さん、「吉村」吉村久朋さん、「塗藤」藤ノ木善大さん、「かじ兵衛 ふじみ野本店」後藤公成さん

    (左から)「かじ兵衛」笠原誠児さん、「吉村」吉村久朋さん、「塗藤」藤ノ木善大さん、「かじ兵衛 ふじみ野本店」後藤公成さん

「社長からのプレッシャーに比べれば全然」

2年連続のトップバッターを務めるのは、職人のための販売店「かじ兵衛」の笠原誠児さん。「緊張感は2年目なんで全くないですね。社長からの“出ろよ”ってプレッシャーが半端ないんで、それに比べれば全然」と余裕の表情だ。

昨年はSMAPの「世界に一つだけの花」を披露したが、今年もSMAPで「笑顔のゲンキ」を歌唱。「僕は木村拓哉のドラマを見て育って大好きなんで、SMAPを選びました。かじ兵衛の全てのお客さまに感謝の気持と笑顔を届けたくて『笑顔のゲンキ』にしました」と選曲に込めたを明かす。

ライバルは、昨年「ベストパフォーマンス賞」(優勝)だったエコグリーン開発。「内ヶ島社長を倒します!」と力強く宣言した。

10年ぶり歌唱の姉がリハーサルに

2番目は、店舗の内装工事・設計・施工・ブランディングまで手がける「吉村」の吉村久朋さんだが、リハーサルに姿を見せたのは、姉の菅睦美さん。「本当は弟が歌う予定だったんですけど、ちょっと練習できなかったみたいで、私が歌うことになりました。放り込まれました」と困惑を隠せない。

昨年、吉村久朋さんは長渕剛の「西新宿の親父の歌」を歌ったが、今年は一転、MISIAの「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」で、睦美さんがのびやかな高音を響かせた。「去年の『紅白』でMISIAさんが歌ってらして、テレビなので皆さんが知っている曲がいいと思って選びました」という。

普段はカラオケに行くこともないというだけに、「10年ぶりぐらいに歌いましたが、本番も頑張ります」と、不安をのぞかせながら意気込んだ。