元プロテニス選手でスポーツ解説者の松岡修造が22日、YouTubeチャンネル『古舘伊知郎チャンネル』にゲスト出演。バラエティ番組への出演を控えている理由を明かした。

現役引退後に気づいた「バラエティは違う」

松岡修造

『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、古舘伊知郎と12年間共演したことから、YouTubeに初登場した松岡。古舘とのトークの中で、「普通のありきたりな、誰でも言える言葉でやるのがどうしても嫌だ」と語ると、古舘も、「すっごくよくわかります。定型句とか紋切型の言葉が大嫌いですから」と共感。「僕らはこだわるでしょ? 俺なんか制作陣から、“また古舘がこだわってうるさいこと言ってる”って嫌われるんですよ。修造さんは、そこ上手いと思うんだけど、俺なんかギャーギャー言うから」と続けた。

すると、松岡は、「僕は嫌われるというか、ラッキーなのは、あんまり出ないっていうところで許されてるのかもしれないですね」と推測。「僕はバラエティ番組的な部分は、多分向いてるんですよ。いろいろなことができるっていう。嫌な言い方したら、本当に天性みたいなところがあるんです」と前置きしつつ、「でも、出ないって決めてるんですよ」と告白。現役を引退後は、「いろいろなものに全部トライしてみた」というが、「バラエティは違うなっていう感覚が……」と理由を明かした。

さらに、「現役を退いて、僕が一番やろうとしたことはインパクトだった」という松岡は、「テニスやってたときは、年間10カ月海外でしたし、ほとんどテレビで話すこともなかった。“テニスの貴公子”みたいに言われてて。“この人はほとんどしゃべらないぞ。好青年で何でも上手くこなすぞ”っていうところで、“なぜこの人はこんなわけわかんないことするんだ?”っていうギャップが僕自身だったので。それを出そうと思ってた」と打ち明ける場面も。

また、松岡のバラエティにおける素質を認めつつ、「わかった。バラエティは出ないほうがいい。一人バラエティだから。バラエティの中に包摂されないほうがいい」と、納得の表情を浮かべた古舘。“日本一熱い男”として知られる松岡だが、古舘が、「伊達公子さんを応援してるときに、バラエティの塊でしたもんね。ハチマキして、日の丸の旗持って。もう、応援してるっていう域を超えてましたよね」と振り返ると、「あのときは本当に必死だったんです」と苦笑しながら返していた。

【編集部MEMO】
古舘伊知郎は、2020年3月にYouTubeチャンネル『古舘伊知郎チャンネル』を開設。様々なゲストを招き、話題のニュースやテーマを中心にトークを展開。チャンネル登録者数は33万人を超え、累計再生数は5,600万回を突破している。