元メジャーリーガーの松井秀喜氏が28日、YouTubeチャンネル『掛布雅之の憧球』で公開された動画「【掛布雅之対談】松井秀喜さん 高校時代 甲子園 【presented by DID大同工業】」に出演。甲子園での5打席連続敬遠について改めて語った。
■勝てればいいやと思ってた
松井氏擁する星稜高校が春のセンバツで準々決勝敗退していたこともあり、掛布雅之氏は「これはもう、(甲子園で目指すのは)優勝ですよね。さあ、あの敬遠ですよ」「あのときはどんな気持ちだったの?」と質問。これに松井氏は「敬遠に対する感情はそこまでではないですよ」と即答し、「その頃は少し感情をコントロールできるようになってたと思います。勝てればいいやと思ってた」と打ち明ける。
続いて、掛布氏が「テレビで観て印象的だったシーンが、松井さんがバットを静かに置いて、ファーストへ走っていった。あれがすごく印象に残ってて。なんでこんな冷静に、あの夏の甲子園で5つのフォアボールというものを受け止めて、対応できるんだろうって。びっくりしたの」と振り返ると、松井氏は「もちろん打ちたかったですけど、勝てばいい、勝てればいいと、それだけです。勝てればまた次の試合があるわけですから」と当時の心境を告白。
ただ、掛布氏の「白旗上げてるようなもんじゃないですか。ピッチャーからすると。そのピッチャーに対して、変な行為をしたら失礼だという気持ちはあったんですか?」という問いには、「それはあったと思います。絶対批判されるのは目に見えてましたから。ピッチャーに対する怒りはないですよ。ベンチの指示だとわかりますし、相手チームに対する怒りはまったくなかった」と振り返っていた。
【編集部MEMO】
『掛布雅之の憧球(どうきゅう)』は、“ミスタータイガース”こと掛布雅之氏が、自身の野球に対する素直な思いをストレートに視聴者に届けるコンテンツを提供するYouTubeチャンネル。掛布氏の座右の銘である「憧球」をチャンネル名に据え、今でも常に持ち続けている野球に対する憧れの気持ちでチャレンジしていく。