お笑いコンビ・ロザンの菅広文が26日、YouTubeチャンネル『ロザンの楽屋』で公開された動画「【M-1の感想】二人で喋りました」に出演。若手芸人たちから聞く、『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)に関する“悩み”について語った。

ロザン・菅広文

■若手芸人から聞く“悩み”とは

『M-1』について、菅は「俺らはもう出られへんし、出られへんおじさんの意見みたいな感覚で聞いてほしいんやけど」と前置きしたうえで、「なかなか大変やろうなと思う」とコメント。そう思う理由として、「若手の劇場に出させてもらって、そこで『M-1』前に喋ったりするんやけど。『あと何年出られるの?』『8年です』『大変やなあ』みたいな。で、向こうも『そうなんです』みたいなのがあったりする。内情って実は」と説明する。

また、菅は「これは否定してるわけじゃなくて、どう捉えるかってことなんやけど……すごいやん? あの決勝に残るってさ。1年かけてやるわけ。そうすると、言い方アレやけど、そこに向けてずっとやる」といい、「他のものが疎かになるねんて。その恐怖感があったりするねんて。『ここばっかりやってるから、菅さんどう思います?』『ロケとかできてないと思うし』とか(話を聞いた)」と告白。

さらに、「俺らが出てる時って、ネタが素晴らしかったら、ひな壇も素晴らしいし、ロケも素晴らしい」「人間性みたいなところがあるやん? 人間性を入れ込む、そういう時代やったりもした」と引き合いに出しながら、「逆に今は、それは入れないほうがいいってなってるから、ネタだけでってなるやん? 削ぎ落として、削ぎ落としてってなるから、そこの訓練せえへんわけ」と、『M-1』に臨むコンビが前述の恐怖感を抱く理由を解説していた。

【編集部MEMO】
24日にABCテレビ・テレビ朝日系で生放送された『M-1グランプリ2023』。ファーストステージは、1位.さや香(出番順3番、659点)、2位.ヤーレンズ(出番順6番、656点)、3位.令和ロマン(出番順1番、648点)、4位.マユリカ(出番順5番、645点)、5位.真空ジェシカ(出番順7番、643点)、6位.カベポスター(出番順4番、635点)、7位.モグライダー(出番順10番、632点)、8位.ダンビラムーチョ(出番順8番、631点)、9位.シシガシラ(出番順2番、627点)、10位.くらげ(出番順9番、620点)という順位に。ファイナルステージは順位の高いコンビからネタ順を選択し、令和ロマン、ヤーレンズ、さや香の順番で漫才を披露した。審査員は山田邦子がヤーレンズ、博多大吉が令和ロマン、富澤たけしがヤーレンズ、塙宣之が令和ロマン、海原ともこがヤーレンズ、礼二が令和ロマン、松本人志が令和ロマンに投票、4対3で接戦を制し、令和ロマンが優勝した。