JR東海とJR西日本は、2024年3月16日に実施するダイヤ改正で、新横浜駅を6時3分に発車し、東海道・山陽新幹線を直通する博多行の臨時「のぞみ」を新設すると発表した。連休初日や繁忙期などに運転を予定している。

  • 来年3月のダイヤ改正で、新横浜駅を6時3分に発車する博多行の下り「のぞみ97号」(臨時列車)を新設

2023年3月の相鉄新横浜線・東急新横浜線開業に合わせ、JR東海は臨時列車として新横浜駅6時3分発・新大阪駅8時6分着の下り「のぞみ491号」を設定。土曜日・月曜日を中心に運転され、新横浜駅から名古屋駅、京都駅、新大阪駅へ最も早い時間に到着する列車となっている。

2024年3月のダイヤ改正後、引き続き新横浜駅6時3分発・新大阪駅8時6分着の下り「のぞみ497号」を運転した上で、連休初日や繁忙期などに運転区間を延長し、新横浜駅6時3分発・博多駅10時40分着の下り「のぞみ97号」を新たに設定。山陽新幹線の新大阪~博多間で途中の新神戸駅、岡山駅、広島駅、新山口駅、小倉駅に停車する。

現在、首都圏から博多駅への始発列車である下り「のぞみ99号」(品川駅6時0分発・博多駅10時46分着)と比べて、新設の下り「のぞみ97号」は新神戸駅に10分、岡山駅に8分、広島駅と小倉駅に7分、博多駅に6分早く到着する列車に。岡山駅で「のぞみ97号」から快速「マリンライナー」へ乗り換えることで、高松駅などにも現行より早く到着できるとのこと。新山口駅では、「のぞみ99号」と後続の「のぞみ1号」が同駅を通過するため、首都圏から来る「のぞみ」の停車時刻が30分近く繰上げに。山口線へ乗り換えることで、山口駅にも早い時間に到着できるようになる。

下り「のぞみ97号」の新設にともない、山陽新幹線で速達タイプの列車(「のぞみ」「みずほ」「さくら」)を1時間あたり最大9本(臨時列車も含む)運転する時間が拡大される。新大阪駅基準で8~19時台に運転可能とされ、利用状況に応じてより多くの列車を運転できるダイヤとなるため、座って快適に利用できる列車を選びやすくなるという。