• 田村真子アナ

伝える上での難しさ・大変さについて、田村アナは「『ラヴィット!』は基本的に楽しいバラエティなので、盛り上がっている部分であったり、皆さんが楽しそうにいろんなことをしているのを伝えるという番組でもあるんですけど、アナウンサーとしては生放送の尺の管理が第一にあります。アナウンサーという立場は、画面に出ているタレントさんに近いけれども、制作サイドでもあるという中間の立場だと思っているんです。盛り上がって尺が押してくると、スタッフさんたちが裏で“ここのVTRをカットしよう”と決めて、盛り上がってるところを切らずに行くこともできるんですけど、カンペまでは出てないけど“ここまでが限界です!”というフロアのスタッフさんの焦りようを見逃さないようにして、流れを切らないようにと常に思ってますね」。

バラエティとともに、『Newsモーニングサテライト』も担当する片渕アナは「株と為替と債権の話が大半で専門性が高く、ゲストの方も証券会社のアナリストやストラテジストの方々なので、その方たちと対等にお話ができるようにというところで勉強がかなり必要で、今も常にそれをやっている状況です。ですので、簿記やFP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取って、少しでも皆さんのレベルに近づけるように努力をしています。それと、マーケット関係者の関心事はすぐ変わっていくので、毎日株価などをチェックしておかないと置いていかれるのが難しいなと思っています」。

  • 片渕茜アナ

中山秀征が締めるのを“祈る”

井上アナは「『めざましテレビ』はニュースからスポーツ、エンタメまで広くやるので時間が限られていて、5秒で感想を言わなきゃいけないということも結構あるんです。そこで、いろんなバックグラウンドの視聴者の方がいらっしゃると思うので、私の短い人生経験と想像力を働かせながら、一番自分の気持ちに素直かつ人を傷つけない5秒の言葉を考えて選ぶのですが、これは一生答えがないのかもしれないと思いながら、試行錯誤しています」。

この秒単位の調整について、安村アナは「『news zero』では“2秒削ってください”ということもありますし、『シューイチ』だとMCの中山秀征さんにスタッフが“巻いてください”と何度アクションで伝えても中山さんが締めないので、最後はフロアのスタッフの方が“祈る”姿を見ることがあります」と打ち明け、他のアナウンサーたちは「見たことない!」と衝撃を受けていた。

  • 安村直樹アナ

一方、事前のアンケートで「大変だと思ったことはない」と回答した寺川アナは「大変だなと直感で思うことはあるんですけど、結構アナウンサーという立場は守られていることも多くて、僕なんかが“大変だ”なんて言ったら、もっと大変な人に申し訳ないなっていうのもあって、大変だと思わないようにしてるというのも正直あります」と、その真意を説明。ただ、「中央アジアのタジキスタンで海外出張のとき、人数も少ない中でみんなで食あたりしちゃって、みんなでお腹を押さえながら中継したことはありますね。だから、体調管理を含めて、多少気を使うという大変さはありましたけど、皆さんの話を聞いたら僕はぬるくやってきたのかなと思いました(笑)」と話した。