E131系1000番代はモニタリング技術(各機器の状態を常時監視し、運用中に機能確認と異常の把握を行う技術)も採用。これを活用した車両搭載機器や線路設備状態監視機能(一部)により、故障の予兆を把握し、事前に対処することで、さらなる安全性・安定性向上を実現する。環境性能の向上も図り、主回路機器にSiC(炭化ケイ素)半導体素子を採用して車両の消費電力を抑制。なお、制御方式は「VVVFインバータ制御(SiC素子) 回生ブレーキ」、主電動機は「全閉型誘導電動機」、補助電源装置は「静止型インバータ」、コンプレッサは「スクロール式(オイルフリー)」とのこと。

12月24日以降、鶴見線にE131系1000番代が順次導入され、既存の205系を置き換える。今年度中は鶴見線でE131系と205系の新旧車両が活躍することになるため、実際に訪れて両形式の違いなど見比べると楽しいかもしれない。報道公開が行われたJR東日本首都圏本部鎌倉車両センター中原支所の支所長、川井修氏は、「国鉄民営化の後、鶴見線の新車導入は初めてで、私たちもわくわくしています」とコメント。E131系1000番代のメンテナンスも受けることから、「しっかりとメンテナンスを行い、沿線の皆様に安心・安定をお届けできるよう努力していきたい」と語った。

  • 鶴見線の新型車両として導入されるE131系1000番代の車内

  • E131系1000番代の外観