元プロ野球選手の“デーブ大久保”こと大久保博元氏が19日、YouTubeチャンネル『デーブ大久保チャンネル』で公開された動画「中田翔の中日入団が決定しました」に出演。中日入団が決まった中田翔について語った。

中田翔

2023年シーズンは92試合で打率.255、15本塁打、37打点という成績だった中田。また、2022年シーズンも109試合で打率.269、24本塁打、68打点と好成績を残しているが、この理由について、大久保氏は「亀井善行コーチの話を聞くと、去年、原監督は『反対方向に徹底して打っていこうじゃないか』ということを言われて」と紹介しつつ、「究極のバッティングですね、翔の場合は。極限のライト打ちをやって、成績が残っていった」と解説する。

さらに、「和田ベンちゃんという打撃コーチは、極限までキャッチャー(ミット)に入るぐらいまで球を見てライトに打つということをやってたバッターですので。遅咲きも遅咲きなのに、2000本を打って名球会に入ってしまうという努力と工夫で記録を残した人。人間性も最高だし、聞く力も持っているし」と、中日で1軍打撃コーチを務める和田一浩氏(愛称ベンちゃん)の名前を出しながら、「ベンちゃんの打撃は、中田翔のバッティングに相通ずるものがあると思う」と分析した。

そして、大久保氏は「ナゴヤドームに行って、ライト方向(のヒット)というもので評価される。これでいいんだってなったほうが(本人にとってもいい)」「ホームランはもちろんガタッと減りますけど、打点や打率が上がっていくことは、中田翔の中日入りはいいのかもしれないなって」と持論を述べていた。

【編集部MEMO】
『デーブ大久保チャンネル』は、西武の一軍打撃コーチ、楽天の監督、巨人の一軍打撃チーフコーチなどを務めた、元プロ野球選手の“デーブ大久保”こと大久保博元氏によるYouTubeチャンネル。清原和博氏や愛甲猛氏、広澤克実氏、槙原寛己氏をはじめとするレジェンド選手をゲストに迎えた動画が人気を博しているほか、野球界のニュースや自身の近況についてもトーク。巨人のコーチを退任する際には、原辰徳前監督からの招聘秘話、コーチ就任時の率直な心境を涙ながらに語った動画が注目を集めた(※動画「【報告】巨人軍を退団して、居酒屋の親父に戻ります。」にて)。