俳優の安田顕が、フジテレビ系ドラマ『大奥』(1月18日スタート、毎週木曜22:00~)に出演する。

安田顕

安田が演じるのは、小身旗本の出で成り上がり側用人の田沼意次。貧乏な旗本出身ながら破竹の勢いで出世を果たし、小姓から将軍の側近である側用人、さらには幕政のトップの老中にまで上り詰めた。上昇志向の塊で権謀術数(けんぼうじゅっすう)にたけた政治家であり、大奥総取締である松島の局(まつしまのつぼね/栗山千明)と結託し、幕府を思いのままにするべく自身の出世をはかる。また、田沼は家治のある重要な秘密を握っていて…。

コメントは、以下の通り。

■安田顕

――本作への出演が決まったときの思いをお聞かせください。

「『大奥』は非常に歴史のあるフジテレビを代表する作品で、それが復活するというときに声を掛けていただいたのはとても光栄に思っています。感謝しております」

――『大奥』という作品の印象はいかがですか?

「20代後半から30代にかけていろいろとお仕事をさせていただく中でドラマから離れていた時期もあったのですが、そんなにテレビを見ていなかった自分ですら『大奥』という作品が話題になっているなと感じていたことを覚えています。今回、そんな作品に出られることがうれしいです」

――ご自身が演じられる役の印象や役作りについて教えてください。

「現代にも通ずる資本主義的な考えを持っていた田沼意次はすごいなと思っています。裏表がはっきりしているというよりは、悪い顔が裏だとしたら、その延長線上に表の顔があるような気がしています。自分自身が悪いことをしているという自覚は全くなくて、自分の信条のもと突き進んでいった結果、周りから見たら受け入れがたい人物になっている。全ては自分の志のために行動している人なのかなと思っています。なので、この田沼意次の姿を見て、この姿を見た誰かが“自分もこういうことやってしまったな”という気付きになってくれたらいいなと思います(笑)」

――最後に放送を楽しみにしている視聴者やファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「いいドラマをお届けできるよう、精いっぱい頑張っていきたいと思います。ぜひ楽しみにしていてください」

■企画:安永英樹氏(フジテレビ編成部)

「田沼意次は賄賂まみれの悪役のイメージが強いかもしれませんが、現在、先駆的な経済政策を取り入れようとしていたとして再評価されている人物です。ですが、本作の田沼は“悪い奴”です。その田沼をどなたにお願いしよう…と思案していたところ、私が担当していたとあるバラエティー番組の収録で安田顕さんがふと、とても“やんちゃ”で“悪そうな”顔をされていました。その様子を見て“これは田沼をお願いするしかない!”と思ったのが始まりです。悪い人物ではありますが、ユーモアもある悪役を演じる安田顕さんをぜひ楽しみにしていただければと思います」