女優の森川葵が、カップを積み上げて元に戻すまでの速さを競う「スポーツスタッキング」のアジア大会(WSSA 2023 Asian Open Sport Stacking Championships)で、金・銀・銅メダルを獲得する快挙を果たした。この模様が、きょう28日(19:00~)に中京テレビ・日本テレビ系バラエティ番組『それって!?実際どうなの課』ゴールデン2時間SPで放送される。
同番組で毎回、驚異的なスピードで達人技を習得し、バラエティの法定速度を一切守らないことから、“ワイルド・スピード森川”として親しまれる森川。今回の挑戦に臨む際の心境や、達人の技にチャレンジし続ける企画への思いなどを聞いた――。
■「一緒に作り上げてきたものだから絶対に壊すわけない」
――今回の「スポーツスタッキング」アジア大会への挑戦を番組側から提案されたときの心境はいかがでしたか?
前にもチャレンジの機会はあったんですけど、実は一度お断りをさせていただいたんです。そのときは他の作品にも入っていたりしていて、本当に時間がなくて。やるんだったら本気でやらないと、それこそ他の参加している選手の方に申し訳ないという気持ちが強くて。ずっと世界を目指してきている方たちと一緒にやるわけなので、「それは今、本気でやることはできないので」と言って、一度お断りさせていただきました。
改めてやっぱりもう1回やらないかと(番組から)言われたときにも、いつもの企画では「1日でどれだけの技に取り組むことができるか」っていうことをしているので、何日間もかけて練習してトライするというのは私はやったことがないし、正直何日間もかけて大会に臨むっていうのは、どれぐらいできるかも分からない。本当に自分的にも責任とプレッシャーが大きいので、そのときもお断りさせていただきました。
――それでも挑戦することになったのは、なぜでしょうか?
全然うまくいかなかったら、私がこれまで積み上げてきたものが壊れちゃうんじゃないかっていうことを言っていたんですが、番組も「ワイルド・スピードっていうのを作ってきたのは俺たちも一緒だし、一緒に作り上げてきたものだから絶対に壊すわけない。どんな結果であれ、絶対に必ず良いものにするから」っておっしゃってくださって。それで私も精いっぱい練習しますし、「その言葉を信じますのでよろしくお願いします」っていう感じで。
■番組用のコメント撮影より「練習させてください!」
――これまでの現場とは違う大きな舞台での挑戦かと思いますが、始まる前の心境はいかがでしたか?
飛行機に乗ってアジア大会の会場に向かっているときから、「あぁ、早く練習したい!」っていう気持ちがあって、本番前とか何かちょっとでも(カップに)触れていないと、不安で。会場に着いてからも、もちろん番組なのでコメントを撮りたいって言われるんですけど、ちょっとでも練習したいから、早く(コメント撮影を)やって、すぐ練習に戻りたいって感じでしたね。もう本当に大会で結果を残すのが大事だって思っていました。もちろん番組のコメントも大事なんですけど、「練習させてください!」ってなっていました。
――役者さんとして迎える大舞台とは、やはり違いますか。
違いますね。例えば舞台は何回も1カ月近く練習してきて披露するものだから、やっぱりタイムを残すのとは全然違うものですね。いいところを目指すっていうのは変わらないと思うんですけど、舞台は周りのお客さんが温かいですが、こっちのタイムを出すのは自分だけの戦いで、自分とどれだけ向き合えるかみたいな感じなので全く違うものかなと思います。
――実際に挑戦してみての感想を教えてください。
これまで練習してきた限りの力は出すことができたので、もう今自分は悔いはないです。本当に他の日本代表のメンバーの足手まといになることもなく、精いっぱい頑張りきったので、自分はすごく満足しています。