2016年にAKB48を卒業し、グラビア、女優、モデルなど幅広く活躍している永尾まりやが、デビュー記念日である11月14日に5冊目の写真集『Capricious(カプリシャス)』を発売した。東南アジアのリゾート地で過去最大露出となる美ボディを披露した永尾にインタビューし、発売日をデビュー記念日にした思いや、タイトルに込めた思い、さらに、AKB48卒業後の活動や、今後について話を聞いた。

  • 永尾まりや

    永尾まりや 撮影:蔦野裕

これまでの写真集は、自身の誕生日と家族の誕生日に発売していたが、今回はAKB48メンバーとしてデビューした記念日である11月14日を選んだ。

「自分にとっての特別な記念日を考えた時に、AKB48メンバーとしてのデビュー日だなと思ってこの日にしました。14年前のことなので、自分があのステージに立っていたんだって考えると不思議な気持ちになります。別人みたいな。とても感慨深いです」

■初仕事となった握手会やお披露目公演を振り返る

初めての仕事となった握手会の思い出も語る永尾。

「もちろん握手会なんてしたことなかったし、私はアイドルファンでもなかったから行ったこともなかったのでとにかく“未知の世界”でした。自分のところに来てくれる方がいるのかどうか、不安が大きかったです。実際はまずまず来てくれたんですが、握手券を買って、私のところに来てくださるって、不思議な気持ちでしたね」

握手会後の「お披露目公演」も、「うまく踊れるか」と心配で不安が大きかったものの、ファンの声援によって前向きな気持ちに変わったという。

「同期の中ではダンスで居残り組に入っていて、同じ居残り組だったぱるる(島崎遥香)と『ついていけないよね、ヤバくない? やめよっか(笑)』と話していた時もあったのですが、お披露目公演でいざステージに立ったら思ったよりも声援をいただけて、『私たち、イケるな』ってなりました(笑)。たぶんファンの方の声援がなかったらすぐ辞めちゃっていたと思います。それまでの『どうしよう、大丈夫かな……』という不安な気持ちが、ファンの皆さんの声援によって自信につながって『まだ続けられるかも』という気持ちに変わったことがすごく印象に残っています」

写真集のタイトル『Capricious』は「気まぐれ」という意味。「いくつか候補を出してもらった中から一番自分らしいなと思ったのでこれを選びました。自分のグラビアをたまに見ることもあるんですけど、『ほんとに気ままだな~自由にできてるな~』と思うので、私にぴったりな言葉だなと思います」と説明し、「思うがままに生きていますね」と語った。

  • 永尾まりや

■AKB時代に培ったものと卒業後の変化

AKB48を卒業してから7年。アイドル時代に培ったもので今も武器だなと感じていることを尋ねると、「短く簡潔にしゃべること」と答え、「人数が多かったので、伝えたいことを一言で言うという、そういうところは今でもためになっているなと思います」と語る。

卒業後の変化については、「団体行動がなくなったので、本当に自分のペースでやれているなと思いますが、性格はあまり変わってない気がします。気ままな感じで」と回答。もともと気ままな性格とのことだが、卒業後はよりのびのびと活動できているという。

「現役時代はもうちょっとハキハキしなきゃとか、アイドルらしくしなきゃとか、そういう意識があったので。卒業してからはそれがなくなり、より気ままにできているのかなと思います」

■コロナ禍が転機に「焦りがなくなり、自分らしくいられるように」

そして、卒業後の活動を振り返り、「自分はこれぐらいだな」と納得の表情を見せる。

「写真集のタイトル通り、気まぐれに自由に生きてるので、もっとこういうことができたんじゃないかと思うこともありますが、『自分はこれぐらいだな』と。とっても素敵な7年間だったなと思うので、後悔はないです」

  • 永尾まりや

卒業した当時は「もっとバリバリ仕事したい」という思いがあったが、次第に変わっていったという。

「昔は忙しいのが好きで、もっとこういうことをやりたいとかいろいろありましたが、だんだん焦りがなくなり、自分らしくいられるようになりました。そして今は一つ一つ大切に仕事ができている感じがしていて、それもまたいいなと思うように変わりました」

焦りがなくなった転機を尋ねると、「コロナが大きいかもしれません」と答えた。

「それまでは、毎日あせあせしていて、暇が嫌というか、時間が空くのが嫌だったんです。でもコロナ禍は強制的に家にいなきゃいけなかったので、だんだん自分の気持ちが落ち着き、私としては転機だったなと。暇も楽しめるようになりました」