近年、LINEのステータスメッセージ(ステメ)や、TikTok、インスタグラムなどのSNSに、恋愛暗号を記載するのが若者を中心に流行しています。恋愛暗号とは、恋人へのメッセージや好きな人の名前といった恋愛にまつわる言葉を、数字や記号などで暗号化したものです。

本記事ではよく使われている恋愛暗号を一覧で紹介。その意味と暗号の解き方、恋愛暗号の歴史や種類、オリジナルの恋愛暗号の作り方もまとめました。

  • 恋愛暗号の一覧

    数字や記号を使ったさまざまな恋愛暗号とその意味、そもそも恋愛暗号とは何なのかやオリジナルの作り方も紹介します

恋愛暗号一覧を紹介 - LINEやSNS、手紙などに使える暗号18選

早速、恋愛暗号としてよく使われるものを一覧にしました。各暗号がどのような意味を持ち、どのような由来で作られているのかも解説していきます。

「11014」 - 意味と解読方法

意味:「あいたいよ」

「11014」は、数字の語呂合わせを使った暗号です。

最初の数字「1」をアルファベットの「I」に見立て、「あい」と読むのがポイントです。その後、「10」を「た(「テン」から)」、「1」を「い」、「4」を「よ」と読むと「あいたいよ」のメッセージになります。

数字の語呂合わせは、若者を中心にポケベルが流行していた1990年代によく使われていた暗号方式です。当初のポケベルは文字を送信できなかったので、数字を送り、文字に結び付けていたのです。

最近では暗号メッセージを作るのに、このポケベル世代がよく用いていた語呂合わせを使う若者が増えています。

「14106」 - 意味と解読方法

意味:「あいしてる」

「14106」も、語呂合わせを利用した恋愛暗号の一つです。

最初の「1」をアルファベットの「I」に見立てて「あい」と読みます。その後に続く「4」を「し」、「10」を「て(「テン」から)」、「6」を「る(「ろく」から)」と読むことで「あいしてる」のメッセージが現れます。

こちらも数字だけで作れるシンプルな恋愛暗号なので、覚えやすいですね。

「1442110」 - 意味と解読方法

意味:「いっしょにいて」

まず「1」を「いっ」と読みます。その後の「4」を「し」、2回目の「4」を「ょ」、「2」を「に」、「1」を「い」、「10」を「て(「テン」から)」と読めば「いっしょにいて」となります。

語呂合わせは、慣れてくるとだんだんイメージがつかめてきますね。

「32434」 - 意味と解読方法

意味:「すきでした」

こちらも同じくボケベル世代には懐かしいですが、数字の語呂合わせではなく、ポケベル打ち(ツータッチ入力)を使用した暗号です。

前述のように、当初ポケベルは文字を送信できなかったので、数字を打ち込んで語呂合わせのメッセージを相手に送っていました。その後ポケベルが日本語入力に対応し、ポケベル打ち(ツータッチ入力)と呼ばれる打ち方が生まれたのです。

ポケベル打ち(ツータッチ入力)は、五十音の行と段にそれぞれ1から順に数字を割り当てて、2桁の数字で文字を表します。例えば1桁目を「3」、2桁目を「3」と打つと、「さ行(3)」の「う段(3)」ということで「す」を表します。

「さ行(3)」の「う段(3)」、「か行(2)」の「い段(2)」、「た行(4)」の「え段(4)」、「゛」(04)、「さ行(3)」の「い段(2)」、「た行(4)」の「あ段(1)」と続けて打つことで、「すきでした」となるわけです。

なお暗号としては、それぞれの2桁目や濁点が省略されて、「32434」が普及しています。

「4#1133322」 - 意味と解読方法

意味:「だいすき」

「4#1133322」は、数字と「#」の記号で構成された恋愛暗号です。この暗号は、従来型携帯電話(ガラケー)の文字入力方式であるガラケー打ちが解読のヒントになります。各数字は、ガラケーのボタンの数字に対応しているのです。

最初の「4」は、た行を1回押した状態で表示される文字の「た」です。次の「#」は、ガラケーでは濁点の入力ボタンになります。その後の「11」は、あ行を2回押した状態を指し、入力される文字は「い」です。

そして「333」はさ行を3回押して表示される「す」、「22」はか行を2回押して表示される「き」を表しており、最終的には「だいすき」というメッセージになります。

「333224888」 - 意味と解読方法

意味:「すきだよ」

「​​​333224888」も、ガラケー打ちを使った恋愛暗号です。数字のみで構成された暗号ですが、ガラケーの文字入力で当てはめてみると解読ができます。

この暗号では、最初の「333」はさ行を3回押して入力される文字の「す」を表しています。その後に続く「22」はか行を2回押した状態で「き」となり、「4」はた行を1回押しで「た(だ)」。最後の「888」はや行の3回押しで「よ」が入力されることに当てはめます。

すべての文字を合わせると「すきだよ」となることがわかります。

「4(☆°¥」 - 意味と解読方法

意味:「だいすき」

​​「4(☆°¥」は比較的新しい恋愛暗号で、スマートフォンの文字入力方式をヒントに作られています。

スマホでは、数字とかなで別のキーボードに切り替えますが、これらのキーボードの各キーの位置を照合すると、暗号に隠されたメッセージが見えてきます。

数字キーボードの「4」の位置は、かなのキーボードでは「た」で、同様に「(」の位置は濁点です。また、「☆」はかなのキーボードでフリック入力すると「い」となり、同様に「°」は「す」になります。最後に「¥」を「き」と訳することで「だいすき」のメッセージが読み取れます。

「rg」 - 意味と解読方法

意味:「すき」

ポケベルや携帯電話の入力方法ではなく、パソコンのキーボードから着想されたのがこちらの暗号。

キーボード上で、「r」のキーには「す」が、「g」のキーには「き」が記載されているので、合わせて「すき」になるということです。ローマ字入力とかな入力を組み合わせて考えると解読できます。

普段スマホを使うことの方が多い学生からすると、新鮮かもしれませんね。

「128√e980」 - 意味と解読方法

意味:「I Love you(愛している)」

「128√e980」は、数学の式のような配列から通称「恋愛の方程式」とも呼ばれています。

この暗号は、並んだ文字列の上半分を隠して下半分だけを見ると、英語の「I Love you」によく似た形が浮かび上がります。

気になる相手からこの暗号が送られてきたら、思わず舞い上がってしまいそうなメッセージです。手書きで手紙などに記載するのもおしゃれですね。

「3∧07」 - 意味と解読方法

意味:「LOVE」

「3∧07」も英語が関連する暗号です。「3∧07」を見つめているだけでは、暗号を解くことはできません。

この「3∧07」を180度回転させてみると、数字の「7」がアルファベットの「L」に見えることがわかります。同様に、逆さの数字や文字をアルファベット読みすると「LOVE」と読めます。

文字数も少なく、気軽に使える恋愛暗号です。

「831」 - 意味と解読方法

意味:「I love you(愛している)」

「831」は英語の「I love you」が、8つのアルファベット(Iloveyou)と3つのワード(i、love、you)により、1つの意味を表していることに由来しています。

恋愛暗号の中には、このようなシンプルな組み合わせの暗号もあります。

「8312」 - 意味と解読方法

意味:「I love you too(私も愛している)」

「8312」は、「831」から派生した恋愛暗号の一つです。この暗号は、英語で「I love you too」を表しています。

最初の「831」は前述のように「I love you」を意味していますが、その後に続く「2(two)」は発音が似ていることから、英語の「too」を意味しています。これらの英語を一つなぎにすると「I love you too」になり、日本語にすると「私も愛している」と訳せます。

「831」というメッセージへの返信に使うとすてきですね。

「8318」 - 意味と解読方法

意味:「I love you eternity(永遠に愛している)」

「8318」は、永遠の愛を表現した恋愛暗号です。この暗号は英語で「I love you eternity」を意味しています。

最初の「831」は前述した「I love you」と同じです。その後の「8」は、横に倒すと無限大のマーク(∞)に見えることから、8を「eternity(永遠)」と表現するようになりました。

「823」 - 意味と解読方法

意味:「Thinking of you(あなたのことを思っています)」

「823」も英語圏から来た暗号ではありますが、前述の「I love you」とは解読方法が少し異なります。

こちらはそれぞれの単語の文字数を表しています。「thinking」が8文字、「of」が2文字、「you」が3文字ということから来ています。

「486」 - 意味と解読方法

意味:「사랑해(サランヘ/愛している)」

日本人のカップルで暗号を第三者に解読されたくない場合には、数字の語呂合わせや、見慣れている英語以外の言語から構成された恋愛暗号を使ってみるのもおすすめです。

「486」は、日本のお隣の国である韓国の言語を使った恋愛暗号です。韓国語では「愛している」をハングル文字で「사랑해(サランヘ)」と表現します。この「사랑해」の画数は、「사랑해(4画・8画・6画)」となることから、「486」が愛を伝える恋愛暗号として使用されているそうです。

「520」 - 意味と解読方法

意味:「我爱你(私はあなたを愛している)」

「520」は、中国でよく使用されている恋愛暗号です。

中国語で「私はあなたを愛しています」は「我爱你」と表現し、「wǒ ài nǐ」と発音します。この発音が、数字の「520」を中国語で発音した「wǔ èr líng」と似ていることから、「520」が恋愛暗号として使用されるようになりました。

中国語圏でよく使われている暗号ですが、日本人カップルがあえて使ってもすてきでしょう。

「530」 - 意味と解読方法

意味:「我想你(私はあなたが恋しい)」

同じく中国でよく使用されている恋愛暗号に「530」があります。

「530」も前述の「520」と仕組みは一緒で、「私はあなたが恋しい」を意味する「我想你(wǒ xiǎng nǐ)」の発音が、「530(wǔ sān líng)」と似ていることから来ています。

「230」 - 意味と解読方法

意味:「爱上你(あなたに恋をしてしまった)」

「230」も「520」「530」と同じ要領で解読することができる、中国語の暗号です。

「あなたに恋をしてしまった」を意味する「爱上你(ài shàng nǐ)」の発音が、「230(èr sān líng)」と似ていることから来ています。

恋愛暗号の基礎知識

  • 恋愛暗号とは

そもそも、恋愛暗号とは一体どのようなものなのでしょうか。その意味や流行の経緯、種類について解説します。

恋愛暗号とは

恋愛暗号とは、恋人へのメッセージや好きな人の名前といった恋愛にまつわる言葉を、数字や記号などで暗号化したものです。言葉で直接伝えるのが恥ずかしいことや、二人の共通の思い出、恋愛成就のための願い事などを、暗号化してSNSに投稿したり、プロフィール欄に表示したりします。

一見すると何を書いてあるのか全くわからない恋愛暗号も多く、当事者同士にしかわからないことが書かれていることもあります。

恋愛暗号が広まった背景・歴史 - ポケベル時代にはもう存在していた

さかのぼると恋愛暗号は、若者を中心にポケベルが流行していた1990年代にはすでに存在していたといわれています。当初のポケベルは文字を送信できなかったので、数字を打ち込んで語呂合わせのメッセージを相手に送っていました。

その後ポケベルが日本語入力に対応し、ポケベル打ち(ツータッチ入力)と呼ばれる打ち方を使った暗号や、携帯電話の普及時にはガラケー打ちを使った暗号のやりとりも生まれます。

近年ではスマートフォン、TikTokやInstagramなどのSNS、LINE等の普及に伴って、若者世代を中心に恋愛暗号が流行しています。

恋愛暗号の種類 - 数字の語呂合わせ、英語を利用したものなど

恋愛暗号には、さまざまな種類があります。

ポケベル世代にはおなじみの数字の語呂合わせを使ったものや、ポケベル打ち(ツータッチ入力)方式、従来型携帯電話(ガラケー)の文字打ち込み方式から作られるものなどがあります。近年では、スマートフォンのフリック入力にヒントを得た恋愛暗号も多くなっています。パソコンのキーボードの、かな入力とローマ字入力を掛け合わせた暗号もありますね。

また英語を暗号化したものや、韓国語や中国語から作られた暗号など、多種多様です。

自分でも作れる! 恋愛暗号の作り方

  • 恋愛暗号の作り方

前述のように、恋愛暗号にはさまざまな種類がありますが、それ以外にも自分で新しく作ることもできます。ここからは、自分でオリジナルの暗号を作るアイデアを以下に紹介します。

恋愛暗号を日本語から作る

日本語の同音異義語を活用して恋愛暗号を作ることができます。例えば「片思い(かたおもい)」というワードは「肩重い」に変換することで恋愛暗号になります。さらに絵文字を交えた例としては、「月(つき)」の絵文字に「青(あお)」と添えて、「付き合お(う)」と表すのはいかがでしょうか。

また、例えば「目を結ぶ」という一見意味の分からない文章も、恋愛暗号になります。それぞれの単語を英語に訳すると「目=eye」「結ぶ=tie」となり、続けて読むと「あいたい」となります。

このように、日本語を一度英語にして、その発音を再度日本語でとらえるなどすると、高度な暗号が作れます。

外国語を利用する

日本語では照れくさい内容の言葉でも、外国語に変換するとすんなりと伝えることができるかもしれません。

ただし英語をそのまま使うと、多くの人がすぐに意味を理解してしまうため、日本で暮らしているとあまりなじみの無い言語や、パッと見ても意味が分からない言葉を使うといいでしょう。

例えば韓国語のハングル文字やアラビア文字は、日本人が見ると一見して何が書いてあるかわからない場合が多いと思います。これをそのまま恋愛暗号として使うことが可能です。

ただし、外国語の場合も調べればすぐ分かってしまうので、逆から読ませるなど、自分なりのアレンジを加えてもいいでしょう。

縦読みを利用する

縦読みはSNSの投稿や、新聞のテレビ欄などでもたまに見掛けますね。

横書きの文章を適度な箇所で改行し、その最初の文字や最後の文字を順番に読むと、別の意味が浮かび上がります。

例えば下記の文章について、それぞれの行の最初の文字をつなげると、「すきです」となります。

すごく迷ったんだけど
きみにどうしても言わなきゃと思ったんだ。
でもやっぱり怖いけど
すなおな気持ちを伝えるよ。

横書きの文章自体をそのまま読んでも意味が通じるような、違和感のないものにすることで、縦読みと合わせて2つの意味を伝えることができます。

恋愛暗号を花言葉から作る

恋愛暗号には花言葉も使えます。花言葉は、花の種類によってさまざまな意味があります。

例えばバラは「愛」と「美」を象徴するため、恋愛暗号にも組み込みやすいでしょう。赤いバラは「告白」、白いバラは「麗しい」、オレンジのバラは「あなたの魅力に目を奪われる」というように、色ごとでも意味合いが変わります。

また本数でも意味が変わります。例えばLINEなどでバラの絵文字を12個送れば、それは「付き合ってください」という暗号になります。

暗号ジェネレーター・変換サイトで恋愛暗号を作る

恋愛暗号は、インターネット上に多数ある暗号ジェネレーターや変換サイトを利用して作ることも可能です。

これらを利用すれば、変換したい単語や文章を入力するだけで、自動で簡単に恋愛暗号が作れます。

恋愛暗号をLINEのステメやメッセージに使い「好き」の気持ちを伝えよう

通信デバイスの進化とともに、恋愛暗号は新しいものがどんどん生まれています。メッセージのやりとりで使うのはもちろん、LINEのステータスメッセージ(ステメ)に記載するのもおすすめです。

自分とそれを伝えた相手にしか分からないルールで、オリジナルの恋愛暗号を作って二人だけの秘密にするのもいいでしょう。

コミュニケーションの手段として、恋愛暗号を使ってみてはいかがでしょうか。