■ライブ後の移動時間に台本覚える
――現場の雰囲気を教えてください。
面白いスタッフの方ばかりで、明るい現場です。作品はちょっとダークで胸が苦しくなるシーンもあるのですが、現場はスタッフさんが関西弁でダジャレを交わしていたりして、和気あいあいとした雰囲気です。キャストの皆さんが本当に優しくて、お芝居の経験が少ない私の質問にもアドバイスをくださって、毎日勉強させていただいています。当たり前なんですけど、お芝居が圧巻で。至近距離で映画を見ているようで素晴らしいです。私もついていけるよう頑張ります。
――日向坂46の活動もお忙しい中で、どうやって台詞を覚えていますか。
撮影スケジュールが決定しているシーンの台本を全部写真に撮って、撮影日ごとにアルバムを作って保存しています。写真は今2、300枚ぐらいあるんですけど、スマホはどこでも見られるものなので、台本を見る習慣をつけていますね。ライブが終わったあとも移動時間に見て覚えたり、工夫してやっています。
■リアル“ミーグリ”はかけがえのない時間
――ファンの方は、どんな齊藤さんが見られるんだろうとドキドキされていると思うのですが、“きょんこいず”の皆さんに「こんなふうに楽しんでほしい」とメッセージがあれば教えてください。
深愛が“きょんこいず”の皆さんに喜んでいただけるキャラクターになっているとうれしいなと思います。深愛だけじゃなく店長やハルキくん、お母さんもそうなのですが、カメラ目線でのお芝居も多いので、いろいろな人の視点で楽しんでほしいです。
――最近の活動の中でファンの方との絆を感じたことはありますか。
「ミーグリ(ミート&グリート)」という交流イベントをここ数年オンラインで開催していたのですが、リアル開催が復活して、皆さんと直接お会いしてお話しできる機会がありました。「久しぶり!」「また会えたね!」と言えることが本当にうれしくて。ファンの方も「またこうやって喋れると思わなかった」と喜んでくださって、本当に盛り上がって楽しくかけがえのない時間を過ごさせていただいています。
■後輩に憧れてもらえる存在に
――ファンの方もうれしいですね!(笑)日向坂46には昨年四期生が加入しましたが、初単独主演ドラマで活躍する齊藤さんの姿から、後輩の皆さんに感じてもらいたいことを教えてください。
私もまだまだ未熟なのですが、先輩として学びのある存在にならなきゃいけないですよね。日々勉強しながら、少しでも憧れてもらえるように頑張りたいです。
――では最後に、ドラマのアピールをお願いします。
この素敵で面白い物語をドラマでも伝えていきたいです。私も撮影をしていて「あのシーンだ」と聖地巡礼しているような気持ちになったり、共演者の皆さんも原作から飛び出たようなビジュアルで、店長やハルキくんに会えた気持ちになっているので、原作を読んでからドラマを見ると、すごく楽しめるんじゃないかなと思います。
1997年9月5日生まれ、東京都出身。アイドルグループ・日向坂46のメンバー。ニックネームは「きょんこ」。2016年に「けやき坂46(現・日向坂46)オーディション」に合格し、メンバーに。歌唱力に定評がある。2019年6月より『ar』のレギュラーモデルを務め、『キョコロヒー』(テレビ朝日)をはじめ、バラエティでも活躍している。2023年は、映画『ミュータント・タートルズ:ミュータント・パニック!』で声優に初挑戦。初単独主演ドラマ『泥濘の食卓』(テレビ朝日系 毎週土曜23:00~)が放送中。
■ヘアメイク:宇賀持萌、スタイリスト:ALCATROCK