NTTデータ経営研究所は10月18日、「働く男女の更年期症状に関する意識調査」の結果を発表した。調査は8月1日~7日、40歳代~70歳代の働く男女1,040名(男性515名、女性525名)を対象に、インターネットで行われた。

  • 更年期症状・障害の相談先について

    更年期症状・障害の相談先について

全調査対象者のうち、更年期症状・障害が認められた「症状あり群」の割合は、男性46.6%、女性25.3%。更年期症状・障害に対するイメージとして「仕事や家事等の日常生活が困難になる」(40.3%)と考えている人が多い一方で、男性の85.0%、女性の60.3%が「誰にも更年期症状・障害について相談をしたことがない」ことが明らかに。

  • 更年期症状・障害による仕事のパフォーマンスへの影響

    更年期症状・障害による仕事のパフォーマンスへの影響

また、更年期症状・障害が仕事に及ぼす影響について聞いたところ、症状あり群の男性34.6%、女性51.1%が「仕事でのパフォーマンスが下がる」と回答。また、男性9.6%、女性13.8%が「休職するほどではないが、通院等により定期的な休みを取得することを検討しなければならない」と回答するなど、仕事への影響が一定程度あるよう。

症状としては、男性は「筋力の低下」、女性は「肩こり・腰痛・手足の痛み」が最も多く、男女によって自覚症状に違いがあるため、支援に際しては、性差を加味することが必要といえる結果となった。

  • 利用したい・使用したことがあるサービス

    利用したい・使用したことがあるサービス

続いて、症状あり群に対して、更年期症状・障害を緩和・改善するために、テクノロジーを活用したサービスを利用したことがあるか、または利用したいかと質問したところ、男性は「エビデンスに基づいた更年期ケアの情報を得ることができるサービス」(40.0%)、女性は「自身の更年期症状に応じたおすすめの対処方法を教えてくれるサービス」(60.6%)が最も多く、男性より女性の方がこうしたサービスへの期待がやや高い傾向に。

また、各サービスを選択した理由を聞くと、男性は「更年期症状が改善されたかどうかの効果が可視化できると思うから」(34.0%)、「更年期症状に対する不安や心配を解消することができると思うから」(28.0%)、女性は「更年期症状に対する不安や心配を解消することができると思うから」(37.4%)、「忙しくても更年期症状をケアできると思うから」(33.6%)という声が上位に。さらに男女ともに「仕事の生産性を上がると思うから」(男性17.0%、女性11.2%)という仕事をすることを前提とした回答が得られたことから、更年期においても仕事を継続するための対策として「メノテック」に寄せる期待が一定数あることがうかがえた。