――9月12日には、各番組で宇宙にまつわる特別企画を放送する「日テレ宇宙DAY」がありました。

朝の『Oha!4』から夜の『news zero』まで、全部の生番組が宇宙のことをやっていてワクワクしました。それと、宇宙のことに携わるには相当高い理系レベルの頭脳が求められるんじゃないかと、私もいまだに思ってしまう部分があるのですが、それぞれの番組の特集を見てその考えが変わりました。宇宙食や宇宙のノウハウを使ったアパレル作りとか、本当に生活に密接に関わっているのを改めて知って、決して難しいことではないということを発信する役割をこれから担っていかなければと思いました。

――浦野さんはあの日、「日テレNEWS24」で宇宙飛行士の山崎直子さんにロングインタビューされていましたよね。

実はあの日は『ヒルナンデス!』のゲストが野口聡一さんで、その後に山崎さんとの収録だったので、本当に贅沢なハシゴでおふたりとご一緒させていただきました。山崎さんには専門的なお話も伺ったのでもちろん勉強して臨みましたが、宇宙好きというパッションで活動している私と、難しいことも丁寧に説明してくださる山崎さんとの組み合わせが良かったと、放送を見た方々から言っていただけました(笑)

山崎さんは「宇宙から地球を見ると、私たちはあんな美しいところに住んでるんだと思う」とおっしゃっていて、だからこそ海や緑や生き物を守らなきゃいけないと言うんです。私は今まで宇宙ばかり見ていたので、宇宙目線で地球を見るという感覚があまりなくて、これはビジネスとしても大事だなと思いましたし、ちょっと賢くなりました(笑)

――『ヒルナンデス!』に来てくれた野口さんとは、裏でもいろいろお話しされたのですか?

野口さんとお話ししたいな、どうやって声をかけよう……と思ってたら、野口さんのほうから私が出ていた『オードリーのNFL倶楽部』の話をしてくださって。野口さんは東大のアメフト部だったので、私が応援チームのジャージがアメリカから届くまで手作りジャージを着ていたのも「見てたよ」と言ってくださって、どちらかというと宇宙よりアメフトの話をしていました(笑)

「宇宙DAY」のときは、私の宇宙アナウンサー就任のお祝いに駆けつけてくださったという形だったのですが、テレビ局が社をあげて宇宙に取り組んでいることに、すごく喜んでくださっていました。山崎さんにも「素晴らしい」とおっしゃっていただいて。これからテレビをはじめメディア企業が宇宙にどんどん進出していくと思うのですが、「宇宙に強いテレビ局と言えば日本テレビ」と思ってもらえるように、一歩でも二歩でも先に宇宙に近づきたいと思いましたね。

  • 浦野モモアナ

■「2020年代のうちに月面から生中継できるかもしれません!」

――「月面からの生中継」を夢に掲げられていますが、山崎さんへのインタビューで、そこに近づいた感じがありましたか?

そうですね。あんまりかなう、かなわないと考えずに自由に言ってきたんですけど、もしかしたらかなっちゃうかも……と思いました。『宇宙兄弟』で日々人たち日本人が月面に行くのが2025年以降なので、その世界に追いついてきてるんだなと思いますね。山崎さんに「月面から生中継できますかね?」と聞いたら、「2020年代にはかないますよ」と当たり前のように返してくださったのが印象的でうれしかったです。アナウンス部に帰って「2020年代のうちに月面から生中継できるかもしれません!」って、いろんな人に自慢しちゃいました(笑)

――実際に夢がかなったら、月面で何をしたいですか?

いろいろ実験もしたいですが、18年間クラシックバレエを習っていて体幹には自信があるので、バク転とかしてみたいです(笑)。年功序列で義堂さんが行くことになっても、地球側で絶対に私が「宇宙の義堂さーん!」って呼びかけたいです。

――義堂さんと弘さんは、2021年に宇宙飛行士候補者に応募されましたが、浦野さんも次に募集があったら受けてみたいですか?

エントリーが結構大変なので、最近は民間でも行けるようになってきているし、私はそちらで…(笑)。でも、せっかくなら挑戦してみたいとは思います。