日本最大級の宇宙ビジネスカンファレンス「北海道宇宙サミット2023」が12日、北海道・帯広で開催され、日本テレビ“宇宙アナウンサー”の弘竜太郎アナが登壇した。

  • 日本テレビ“宇宙アナウンサー”の弘竜太郎アナ=北海道宇宙サミット実行委員会提供

    日本テレビ“宇宙アナウンサー”の弘竜太郎アナ=北海道宇宙サミット実行委員会提供

■「弘さんを宇宙に」「本当ですか!?」

弘アナは、同局に新設された「宇宙ビジネス事務局」とアナウンス部を兼務し、“宇宙アナウンサー”として宇宙にまつわる活動を展開。今回は、宇宙輸送・衛星・月面探査の事業を展開するベンチャー企業の責任者が登壇するセッションで司会を担当した。

「2030年の宇宙輸送は?」というテーマで、将来宇宙輸送システム社長兼CEOの畑田康二郎氏が「弘さんを我々のロケットで宇宙に連れていってあげられるようになりたいと思っております」と話すと、弘アナは「本当ですか!?」と驚き。

続けて、畑田氏は「これまでのように職業として行く宇宙飛行士になろうと思うと、健康でなければならないし、すごい訓練を受けなければならないですが、2030年には観光気分で行って、アナウンサーの方からいろんな言葉で伝えていただくとか、それぐらい宇宙を身近にしていきたい。安くて、安全に宇宙に行ける手段を作れば、そういう未来がきっと来ると思っています」「新築の一軒家を買うのを諦めたら行けるとか、もっと言えばハワイ旅行感覚で宇宙に行けるようなところまで目指したいなと思っています」と力強く語った。

これを受け、弘アナは「宇宙を目指すとなると、これまではハードルがかなり高くて、選ばれし人間しか行けない聖域のような分野だったと思っていたのですが、もっともっとより身近になってくるということですね」と期待を膨らませる。

  • 日テレのキャラクター「宙(そら)ジロー」も登場=同

■辻岡義堂アナ、ベンチャー企業の採用に応募!?

また、東京の日テレ本社から、同じく“宇宙アナウンサー”の辻岡義堂アナがリモート参加し、「皆さん今、何に困っていますか?」と質問。畑田氏は「困ってることしかないんですけど(笑)、強いて言えば人が足りなくて、絶賛採用活動中であります。航空宇宙を専攻していた人でなくても、アナウンサーの方にもお仕事はあると思いますので、ぜひ当社のホームページから応募していただければと思います」と呼びかけ、辻岡アナは思わず「私も宇宙に連れて行ってください!」と反応した。

ほかにも、「2030年の衛星活用」のテーマではSynspectiv CEO補佐の淺田正一郎氏が「100機の衛星を上げて、皆さんが見たいときにいつでも地球を見られるようにしたい」、「2030年の月面探査」のテーマではダイモン社長兼CEOの中島紳一郎氏が「1,000機の月面探査車“YAOKI”を月に送って操縦権を公開し、自宅でVRゴーグルをかけるとそこは本物の月面の世界なので、いつでもどこでも誰でも安全に安く月面旅行が楽しめる時代を作ろうと思っています」と構想を披露。弘アナは「2030年まであと7年ですが、我々がかつて夢に描いていた世界が、もうすぐそこまで来ているということですね!」と目を輝かせた。

さらに、弘アナは「我々日本テレビとしても宇宙ビジネスへ本気で取り組んでまいりますので、ぜひ日本テレビのこの取り組みというのも、1人でも多くの方に知っていただけますと幸いです。これからも頑張ってまいりますので、何卒よろしくお願いいたします」とアピールした。

  • セッションの様子=同

  • 登壇者=同