■球児役として中沢元紀、兵頭功海、伊藤あさひ、菅生新樹らが出演
物語のカギを握る越山高校野球部の球児キャストは、約半年間かけて行われたオーディションを経て決定した。小日向演じる大地主・犬塚樹生の孫で、名門クラブチームの元エース・犬塚翔役の中沢元紀をはじめ、兵頭功海、伊藤あさひ、小林虎之介、橘優輝、生田俊平、菅生新樹、財津優太郎、鈴木敦也、福松凜、奥野壮、絃瀬聡一が出演。野球の実技テストも行って選ばれた球児キャストたちが魅せる本格的な野球シーンも見どころの一つとなる。
新井氏は、球児キャストは「この企画を提出した時点からオーディションだなと思っていました」と明かす。
「特に1年生キャストは、どんどん強くなっていく設定なので、それなりにうまい子を集めないと説得力がなくなってしまいます。そこにバリューはそんなに必要ないかなと思いました」
オーディションは、1カ月ぐらい間隔を空けて実施し、1カ月でどう変わるか、本人がどれだけ本気で野球をやるつもりなのかを見たという。
「控え室での様子はどうか、野球愛はあるか、どれくらい本気度があるのか。特に頑張ってませんという顔をしている子が意外と裏でめちゃくちゃ練習をしていたり、というのもありました」
■実技テストも経て選ばれた球児キャストが実際にプレー
野球シーンはキャストが実際にプレー。「野球はごまかさずちゃんとやろうということで、リアリティを大事にしています。CGも使っていません」とこだわりを語る。
「球児は大変だと思います。特にピッチャーの中沢くんは前半戦で投げることが多いので。本当に自分で投げないとダメで、シーンによってボール、ストライク、カーブ、スライダーを投げ込まないといけないので、入らないとみんなを待たせてしまうというプレッシャーとの戦いが精神的に大変だろうなと思います。肩も痛くなってきますので、撮影後のアフターケアもしっかり行っています」
三重で行ったロケでは、鈴木と黒木が球児キャストとともにバーベキューをしたそうで、「鈴木さんから生徒にどんどん声をかけてくださって、本物の先生のようです。黒木さんも含め、本当に”部活”という感じがしています」と語る。
オーディションのときから球児キャストを見ているため、「学校の先生の気分です」と優しい表情を見せる新井氏。「下剋上球児で得たものを生かして、この先ずっと活躍できる俳優さんになってほしいです」と球児キャストたちの飛躍を願っていた。
(C)TBS/撮影:ENO、Len