甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、命がけで救助に立ち向かうSDM(特別災害対策本部)メンバーの奮闘を描くフジテレビ系ドラマ『ブルーモーメント』(毎週水曜22:00~)。このSMD通信班として、現場の晴原(山下智久)らをバックアップする宍戸梨紗子を演じるのが、玉田志織だ。
宮城出身で小学3年生のときに東日本大震災で被災し、祖父母を失った経験を持つ玉田。自然災害がテーマの今作へ出演することに「つながる部分がある」と、運命を感じながら撮影に臨んでいる――。
「玉田さんといると雨降るんですけど」
――今日は『ブルーモーメント』の取材ということですが、まさかの大雨です。
最近「雨女」って言われるんです。マネージャーさんに「玉田さんといると雨降るんですけど、どうしてですか?」って。お休みの日にお家にいるときは晴れているんですけど、お仕事で早起きして、カーテンを開けたら暗くて、嫌な予感がして天気予報を見ると、やっぱり雨だったり。
――プライベートでもですか?
降ってます。お昼集合で私が家を出た瞬間パラパラ降り始めて、友達から「今、家出たでしょ?」って連絡来て。最近は「遊びたくないかも」って言われちゃって(笑)
――それは災難ですよね。自分は何も悪いことをしていないのに。
最初はマネージャーさんたちが雨男・雨女なのかなと思ったんですよ。でも、友達に言われてるから、私なんだろうなと…。
――今日も雨で…。
昨日は晴れてたんですけどね…。
――やはりこのドラマに参加することになって、天気予報は気にするようになりましたか?
そうですね。今までは自分に関係する天気だけを気にしていましたが、遠くの地方で「土砂災害にお気をつけください」とテレビで伝えていると、より「大丈夫かな」と気になるようになりました。
舘ひろしが「何でも来い!」の雰囲気
――今回の作品のオファーを受けたときの心境は、いかがでしたか?
本当にうれしかったです。夜10時台の作品に出るのが初めてだったので、すごく緊張していました。先輩俳優の方々とご一緒させていただくということで、不安でドキドキな気持ちがあったので、セリフを間違えないように、いっぱい台本を読んで練習してきました。
――実際に現場に入って、いかがでしたか?
現場に行ったらもっと緊張するのかなと思っていたんですけど、本当に共演者の皆様が温かくて、落ち着いて安心しながらいつも撮影できています。
――特にどなたかが温かく迎え入れてくれますか?
舘(ひろし)さんですね。「何でも来い!」みたいな雰囲気があって、すごく安心していつも現場に行けます。クランクインまですごく不安で、「大丈夫かな、私できるかな…」という気持ちだったんですけど、今は舘さんの顔を見ると逆に安心するようになって、いつも緊張をほぐしていただいています。
――緊張感を高める要因の一つは、専門用語がたくさんあるセリフですよね。
本当に難しくて、接続詞以外にひらがながないこともあって、その時は台本を一旦閉じて、用語の意味を調べて、心の準備をしてもう1回開いて、早口言葉みたいに練習するんです。それを録音して、一語一句セリフをつぶさないように何回も繰り返していますね。
滑舌も強化しようと、一番最初に演技レッスンしたときに習っていた「あめんぼあかいなあいうえお」からやり直しました。レッスンの先生に相談して、どうしてもセリフが潰れちゃうときは、全部子音を外して母音に戻して言い直すということもやっていますね。