ファーストリテイリンググループの、きちんとしていたい時の“毎日服”を提案するブランド「PLST(プラステ)」は、オフィスの節電とファッションに関する意識調査結果を10月4日に発表した。同調査は、オフィスに出社している関東在住の20代から50代の働く女性を対象に、2023年9月6日〜9月7日の期間、インターネットを用いて行われた。

  • 法人向け電気料金値上げ以降の夏場・冬場のオフィスの温度の感じ方

近年、原材料価格やエネルギーコストなど様々な値上げが続いているなか、2023年4月1日より全国の大手電力会社各社は、法人向け電気料金の大幅値上げを行った。値上げを受け、オフィスでは冷暖房の温度調節や、電気をこまめに消すなど、節電意識がこれまで以上に高まっている傾向にある。節電意識が高まっている一方、夏場や冬場のオフィスの温度に関して、暑さや寒さを約6割の人が感じていることがわかり、オフィスで求められる通勤服のニーズも明らかとなった。

  • オフィスの節電の意識について

法人向け電気料金の大幅値上げにより、オフィスの節電意識が高まったと感じる人は4割(42.3%)を越えた。近年の節電意識の高まりがベースとしてあるなかで、値上げを受けて節電意識がさらに高まっていることが判明。節電対策として行っていることは、1位「電気をこまめに消す」(75.1%)、2位「冷暖房の設定温度の見直し」(55.6%)、3位「エレベーターの使用を控えて階段を使用」(30.2%)、4位「使用していない電子機器のコンセントを抜く」(25.4%)となり、その他の対策として「離席の際にパソコンの電源を落とす」という声も上がった。

  • オフィスの温度とファッションについて

法人向け電力料金の値上げ以降、夏場や冬場のオフィスの温度について聞いたところ、暑さや寒さを感じている人が約6割(58.8%)いることが判明した。また、オフィスの暑さや寒さ対策とファッションについての意向を聞いたところ、「好きなファッション(お洒落)より、暑さや寒さ対策を優先したい」という回答が最も多く、およそ2人に1人(48.5%)という結果に。

この結果から、オフィスでの節電意識が高まったことによって暑さ・寒さを感じている人が多く、オフィスでの体温調節をするために、ファッション性よりも暑さや寒さ対策を優先したい人が多いことがわかった。一方で、涼しく感じる・暖かく感じる機能性を持つ衣服を購入したことがない人は44.0%と、約半数の人が機能性を持つ衣服を購入したことがない意外な結果も明らかとなった。

また、暑さや寒さ対策を優先したい人は、40代・50代に多い傾向にあり、涼しさや温かさなど快適に過ごすことを優先して服選びをしていることが推測されるという。一方で20代はファッション(お洒落)を優先したい人が多いことが判明し、年代ごとに通勤服に対して優先したいポイントが異なることも判明した。