きょう27日にスタートするフジテレビ系ドラマ『パリピ孔明』(毎週水曜22:00~)。累計発行部数160万部突破、アニメ版も話題を呼んだ四葉夕卜(原作)・小川亮(漫画)による人気コミックを実写化するということで、大きな注目を集めている。
死期を迎えた名軍師・諸葛孔明が転生したのは、なんと現代日本・渋谷のハロウィン。そこで歌手を目指す月見英子と出会い、彼女の軍師(マネージャー)として活躍するさまを描く本作。主人公の諸葛孔明役を務める向井理に、話を聞いた――。
■ライブシーンで確信「すごいものができる」
子どもの頃からマンガなどで「三国志」の世界に親しんでいたという向井だが、当初、実写化の話を聞いたときは「不安を感じた」という。たしかに、「現代日本に諸葛孔明が転生、しかも渋谷でパリピに囲まれる」という導入からして、これまでにない作品だということがうかがえるが…。
「今までのドラマで見たことがないような展開の仕方をしている脚本だったので、“自分ができるんだろうか”という不安というか、プレッシャーが大きかったんです。反対に、“これを映像化できたら、とんでもないものができる”という期待がありました」
その不安も、クランクイン後の撮影現場の“本気度”で、すぐに吹き飛んだという。
「ライブシーンの撮影現場を後ろで見ていたんです。まるでミュージックビデオのようで、“これを1話からやるんだ! 1シーンの描写でもここまでやるんだ!”と、(スタッフ陣の)本気度、エネルギッシュなものを感じました。皆で作品を作っていけば、すごいものができる、という思いでクランクインできたことは、自信につながりました。このスタッフとスタートラインに立てたことが、とても幸せです」
■共演者、スタッフとのコミュニケーションを大事に
孔明がマネジメントするシンガーソングライター・月見英子を演じるのは、上白石萌歌だ。
「上白石さんは歌手としても活動されているので、歌唱パートに関してもすごく安心感がありますよね。英子といういろいろな葛藤を抱えている少女が、話が進むにつれてカリスマ性のある歌声とパフォーマンスが研ぎ澄まされていく。この作品は“ひとりの少女の成長物語”でもあるので、それを間近で見ることができるのも、現場の魅力のひとつです」
上白石とは、「オススメのDVDを貸し合ったりすることもある」仲だそう。
「いろんなことを話していく中で、やっぱりコミュニケーションはすごい大事だなと思うし、それが本当に今のいいチームワークを生んでるなと思うので、 本当にいい経験をさせてもらっています。それは他の共演者、監督やプロデューサー、スタッフの方もそうです」
そして、ライブハウスのオーナーで大の三国志オタクの小林を演じるのは、森山未來。
「森山くんは本人が三国志が好きだから、自分でセリフを考えてくることもあるんです。だから台本よりもマニアックなセリフになるなんてことも(笑)。本当に森山くんは詳しい! 現場の誰よりも詳しいので、分からないことがあったら“これはどういう意味?”と質問すると全部説明してくれるんです。本当に適役だと思います。プロデューサーと2人でニヤニヤしながらセリフを相談しているのを見ると、“いい現場だな”と思います」