2009年9月から2021年4月にかけて『別冊少年マガジン』で連載された諫山創氏の人気コミックス『進撃の巨人』。2013年4月からはテレビアニメの放送が開始され、2013年の『進撃の巨人 Season1』、2017年の『進撃の巨人 Season2』、2018年の『進撃の巨人 Season3』を経て、Season4にあたる『進撃の巨人 The Final Season』が2020年12月から2022年4月までPart 1、Part 2に分けて放送されました。この段階で、全87話が放送されています。

その後、完結編となる『進撃の巨人 The Final Season 完結編(前編)』が2023年3月に放送されました。2023年11月5日には、いよいよ完結となる『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』が放送される予定です。

この記事では、このアニメ『進撃の巨人』に登場する主要キャラクターと、そのキャラクターを演じて声優について紹介します(※本記事は一部ネタバレ要素を含みます)。

『進撃の巨人』のメインキャラクター・声優一覧

まずは『進撃の巨人』に登場するメインキャラクターと担当声優を一覧で紹介します。

第104期訓練兵団卒業生

主人公のエレン・イェーガーと同じ時期にウォール・ローゼ南方面駐屯の訓練兵団に入り、3年間の修練を経て無事に卒業したメンバーたちです。

第104期訓練兵団卒業生 エレン・イェーガー:梶裕貴(かじゆうき)
ミカサ・アッカーマン:石川由依(いしかわゆい)
アルミン・アルレルト:井上麻里奈(いのうえまりな)
ライナー・ブラウン:細谷佳正(ほそやよしまさ)
ベルトルト・フーバー:橋詰知久(はしづめともひさ)
アニ・レオンハート:嶋村侑(しまむらゆう)
ジャン・キルシュタイン:谷山紀章(たにやまきしょう)
マルコ・ボット:逢坂良太(おおさかりょうた)
コニー・スプリンガー:下野紘(しものひろ)
サシャ・ブラウス:小林ゆう(こばやしゆう)
クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス):三上枝織(みかみしおり)
ユミル:藤田咲(ふじたさき)
マルロ・フロイデンベルク:杉田智和(すぎたともかず)
フロック・フォルスター:小野賢章(おのけんしょう)
ミーナ・カロライナ:安済知佳(あんざいちか)
トーマス・ワグナー:須嵜成幸(すさきしげゆき)
ダズ/田久保修平(たくぼしゅうへい)

調査兵団

「壁」の中で暮らす人類の領土拡大を目指し、壁外に遠征する兵団。エレンやその親友であるミカサやアルミンも調査兵団に所属しています。

調査兵団 エルヴィン・スミス:小野大輔(おのだいすけ)
リヴァイ・アッカーマン:神谷浩史(かみやひろし)
ハンジ・ゾエ:朴ろ美(ぱくろみ※ろは「おうへん」に路の表記)
ミケ・ザカリアス:三宅健太(みやけけんた)
ペトラ・ラル:相川奈都姫(あいかわなつき)
オルオ・ボザド:川田紳司(かわだしんじ)
グンタ・シュルツ:三戸耕三(みとこうぞう)
エルド・ジン:千葉進歩(ちばすすむ)

王家

人類が住む「壁」の秘密を知る、数少ない選ばれし階級の人たちです。

王家 フリッツ王:園江治(そのえおさむ)
ロッド・レイス:屋良有作(やらゆうさく)
フリーダ・レイス:日笠陽子(ひかさようこ)
ウーリ・レイス:古川登志夫(ふるかわとしお)

マーレ関係者

「壁」の外に住む古代大国「マーレ」に関わる人々です。

マーレ関係者 ガビ・ブラウン:佐倉綾音(さくらあやね)
ファルコ・グライス:花江夏樹(はなえなつき)
ジーク・イェーガー:子安武人(こやすたけひと)
ポルコ・ガリアード:増田俊樹(ますだとしき)
ピーク・フィンガー:沼倉愛美(ぬまくらまなみ)
マルセル・ガリアード:北田理道(きただまさみち)
トム・クサヴァー:浜田賢二(はまだけんじ)
イェレナ:斎賀みつき(さいがみつき)
オニャンコポン:樋渡宏嗣(ひわたりこうじ)

『進撃の巨人』のキャラクター紹介

ここからは、『進撃の巨人』に出てくるキャラクターとそのキャラクターを演じた声優さんについて紹介します。

第104期訓練兵団卒業生のメインキャラクター

まずは主人公であるエレン・イェーガーと、彼の同期である第104期訓練兵団卒業生について紹介します。

エレン・イェーガー/梶裕貴(かじゆうき)

『進撃の巨人』の主人公は、エレン・イェーガーです。エレンはウォール・マリアに閉ざされたシガンシナ区で暮らしながら、外の世界で自由に暮らすことを夢見ていました。しかし、10歳のときに壁の中に現れた巨人に母親を食い殺されたことから、この世から巨人を駆逐することを決意。調査兵団に入り巨人と戦ううちに、自らも巨人化する能力を有していることに気づきます。その巨人の名は「進撃の巨人」。エレナの巨人の能力が、その後の世界を大きく変えていきます。

エレン・イェーガーを演じたのは、声優の梶裕貴さん。『PSYCHO-PASS サイコパス 3』の慎導灼役や、『ワールドトリガー』の三雲修など、さまざまな作品で主人公やヒーローを演じています。

梶裕貴さんの主な出演作 『マギ』(アリババ・サルージャ役)/『七つの大罪』(メリオダス役)など

ミカサ・アッカーマン/石川由依(いしかわゆい)

『進撃の巨人』のヒロイン的存在であるミカサ・アッカーマン。彼女は9歳で両親を亡くして以来、エレンとともに暮らしてきた幼なじみです。エレンとともに調査兵団に入団し、幾多の苦難を乗り越えてきました。武家であるアッカーマン家と東洋の血を引いており、高い戦闘能力を有し、第104期訓練兵団を首席で卒業しています。エレンのことを何よりも大切に思っており、エレンが危険となると普段の冷静さを失い、激昂して敵に襲いかかっていくという情熱を秘めています。

ミカサ・アッカーマンの声を担当したのは、石川由依さんです。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の主人公・ヴァイオレット役や『トロピカル~ジュ!プリキュア』の一之瀬みのり(キュアパパイア)役などを演じています。

石川由依さんの主な出演作 『けものフレンズ2』(キュルル役)/『デビルズライン』(平つかさ役)など

アルミン・アルレルト/井上麻里奈(いのうえまりな)

アルミン・アルレルトはエレンとミカサの幼なじみで、ともに調査兵団に入った仲間です。小柄でいじめられっ子だったため、身体能力には自信が持てないでいますが、その頭脳と機転により、何度も仲間を危機から救っています。やがて調査兵団の頭脳として中心的存在になっていきます。ウォール・マリア奪還作戦を経て「超大型巨人」の能力を継承しました。

アルミン・アルレルトを演じたのは、声優の井上麻里奈さん。ヒロイン役から少年役まで、幅広い役柄で活躍しています。『図書館戦争』の笠原郁役や『僕のヒーローアカデミア』の八百万百役などで知られています。

井上麻里奈さんの主な出演作 『天元突破グレンラガン』(ヨーコ・リットナー役)/『ベイブレードバースト』(蒼井バルト役)など

ライナー・ブラウン/細谷佳正(ほそやよしまさ)

ライナー・ブラウンは、第104期訓練兵団を次席で卒業した優秀な兵士です。体格にも恵まれており、仲間内でもリーダー的存在として慕われていました。しかし、彼の正体はマーレから壁内にやって来た「鎧の巨人」の能力者。シガンシナ区で調査兵団と戦ったあと、マーレへと敗走します。

ライナー・ブラウンを演じた細谷佳正さんは低音ボイスで人気の男性声優です。『ちはやふる』の綿谷新役や『ゴールデンカムイ』の谷垣源次郎役などを演じています。

細谷佳正さんの主な出演作 『新テニスの王子様』(白石蔵ノ介役)/『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(オルガ・イツカ役)など

ベルトルト・フーバー/橋詰知久(はしづめともひさ)

同郷のライナーとよく一緒にいる、無口なベルトルト・フーバー。190センチを超える長身という恵まれた体格で、身体能力も高い優秀な戦士ですが、自らの意思がないため決断力に欠けるという欠点があります。彼の正体は、ライナーとともに壁外からやってきた「超大型巨人」の能力者。ウォール・マリア最終奪還作戦では、調査兵団を絶体絶命の危機に陥れますが……。

ベルトルト・フーバーを演じるのは、声優の橋詰知久さん。『GANGSTA.』ではデリコ役を、『戦場のヴァルキュリア3 誰がための銃瘡』ではダイト役を演じました。

橋詰知久さんの主な出演作 『Fate/Zero 2ndシーズン』(ミトリネス役)/『テラフォーマーズ バグズ2号編』(ティン役)など

アニ・レオンハート/嶋村侑(しまむらゆう)

人と打ち解けようとしない無口なアニ・レオンハート。金髪の女性兵士で、153センチと小柄ながらも得意の蹴りを活かした高い攻撃力を誇っています。ある壁外調査で、巨人化能力を持つエレンが「女型の巨人」に狙われるという事件が起きます。実は、この「女型の巨人」こそがアニ・レオンハートが巨人化した姿でした。

アニ・レオンハートの声を担当したのは、嶋村侑さんです。『機動戦士ガンダムAGE』のミレース・アロイ役や『Go! プリンセスプリキュア』の春野はるか(キュアフローラ)役などを演じています。

嶋村侑さんの主な出演作 『ガンダム Gのレコンギスタ』(アイーダ・スルガン役)/『文豪ストレイドッグス』(与謝野晶子役)など

ジャン・キルシュタイン/谷山紀章(たにやまきしょう)

ジャン・キルシュタインは、思ったことをはっきり口に出す、よくも悪くも裏表のない兵士です。訓練兵時代からミカサに好意を抱いており、よくエレンと衝突していました。最初は憲兵団への配属を希望していましたが、同期の死をきっかけに調査兵団へ入団。人間らしさを持つリーダーへと成長していきます。

ジャン・キルシュタインを演じた声優は、谷山紀章さんです。『天元突破グレンラガン』のキタン役や『黒子のバスケ』の氷室辰也役で知られています。

谷山紀章さんの主な出演作 『ぬらりひょんの孫』(清十字清継役)/『文豪ストレイドッグス』(中原中也役)など

マルコ・ボット/逢坂良太(おおさかりょうた)

マルコ・ボットは第104期訓練兵団のなかでも生真面目で、温厚な人物です。直情的なジャンにも理解を示し、よいコンビネーションを見せていました。しかし、トロスト区奪還戦にて巨人に食われて戦死してしまいます。彼の死は同期に大きな衝撃を与え、ジャンに調査兵団への入団を決意させました。

マルコ・ボットを演じるのは、実力派声優として知られる逢坂良太さん。『ハイキュー!!』の赤葦京治役から『鬼滅の刃 遊郭編』の妓夫太郎まで、さまざまな役を演じわけています。

逢坂良太さんの主な出演作 『暗殺教室』(磯貝悠馬役)/『東京リベンジャーズ』(橘直人役)など

コニー・スプリンガー/下野紘(しものひろ)

コニー・スプリンガーは、坊主頭が特徴的な小柄な少年です。少し頭の回転が遅いという欠点はあるものの、陽気なムードメーカーとして仲間から親しまれています。ウォール・ローゼ南区ラガコ村の出身ですが、コニーの母親を含む村人全員が巨人になってしまいます。いずれ母親を巨人から人間に戻したいと考えていますが……。

コニー・スプリンガーを演じた声優は、下野紘さん。二枚目キャラからヘタレキャラまでこなす人気声優です。『ラーゼフォン』の主役である神名綾人役でテレビアニメデビューし、『鬼滅の刃』の我妻善逸役などでも知られています。

下野紘さんの主な出演作 『弱虫ペダル』(鏑木一差役)/『わたしの幸せな結婚』(五道佳斗役)など

サシャ・ブラウス/小林ゆう

食い意地のはったキャラクターとして知られるサシャ・ブラウスは、「おいしいものが食べられるから」という理由で兵団に入隊しました。辺境地域で狩猟を生業とする一族の出身で、そのなまりを隠すため、全員に敬語を使っています。弓矢が得意で、弓矢で巨人と戦って巨人を撃退したこともありました。その独特の個性で、皆からいじられつつも、愛される存在です。

サシャ・ブラウスは声優の小林ゆうさんが演じています。小林ゆうさんは中性的な役柄や少年役までこなす演技派声優。『魔法先生ネギま!』の桜咲刹那役や、『ブラッククローバー』のシャーロット・ローズレイ役などでも知られます。

小林ゆうさんの主な出演作 『東京喰種トーキョーグール:re』(カナエ=フォン・ロゼヴァルト役)/『ドロヘドロ』(能井役)など

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)/三上枝織(みかみしおり)

クリスタ・レンズという名で登場した金髪の美少女。彼女は壁内の真の王家であるレイス家の血を引く妾腹の娘で、ヒストリア・レイスという本名を隠して兵団に入団していました。巨人となった父・ロッド・レイス王を自ら倒したヒストリアは女王となり、壁内の民から「牛飼いの女王様」と慕われるようになりました。

クリスタ・レンズ(ヒストリア・レイス)を演じたのは、三上枝織(みかみしおり)さん。『ゆるゆり』の赤座あかり役、『ましろのおと』の田沼舞役を演じました。

三上枝織さんの主な出演作 『ふらいんぐうぃっち』(石渡那央役)/『明日ちゃんのセーラー服』(峠口鮎美役)など

ユミル/藤田咲(ふじたさき)

目つきの鋭い女性兵士・ユミル。複雑な過去を持つユミルは、同じく複雑な生い立ちである同期のクリスタに好意を寄せ、彼女をひそかにサポートしていました。実はユミルの正体は、壁外出身で「顎の巨人」へと変身できる巨人化能力者でした。

ユミルを演じた藤田咲さんは、初音ミクへ音声データを提供したことでも知られる声優です。『ときめきメモリアル Only Love』の弥生水奈役、『艦隊これくしょん -艦これ-』の赤城役などでも知られています。

藤田咲さんの主な出演作 『夜桜四重奏 ~ヨザクラカルテット~』(七海アオ役)/『ガンダムビルドファイターズトライ』(キジマ・シア役)など

調査兵団のメインキャラクター

続いて紹介するのは、エレンが所属する調査兵団に所属するメインキャラクター3名です。

エルヴィン・スミス/小野大輔(おのだいすけ)

調査兵団の第13代団長を務めるエルヴィン・スミス。壁外に遠征するため巨人と戦う機会の多い調査兵団という過酷な部隊を率いながらも、兵士たちから厚い信頼を受ける、聡明な人物です。教師だった父親を憲兵隊に殺されており、世界の真実を知りたいという望みを持っています。

エルヴィン・スミスを演じた小野大輔さんは、ヒーローや頼りがいのある兄貴キャラなど、主要キャラクターを多く演じている人気俳優です。『ジョジョの奇妙な冒険』の空条承太郎役や『心霊探偵 八雲』の斉藤八雲役などを演じています。

小野大輔さんの主な出演作 『鋼鉄神ジーグ』(草薙剣児役)/『黒執事』(セバスチャン・ミカエリス役)など

リヴァイ・アッカーマン/神谷浩史(かみやひろし)

たった一人で一個旅団と並ぶ戦闘力を有しているとも言われる「人類最強の兵士」ことリヴァイ・アッカーマン。160センチという小柄な体格ながら、兵士長として調査兵団を支えています。無愛想で神経質ですが、情に厚い一面もあり部下からも慕われています。

リヴァイ・アッカーマン役の声優は神谷浩史さんです。ガンダムのファンとしても知られており、『SDガンダムフォース』でキャプテンガンダム役、『機動戦士ガンダム00』のティエリア・アーデ役などを演じました。

神谷浩史さんの主な出演作 『夏目友人帳』(夏目貴志役)/『うらみちお兄さん』(表田裏道役)など

ハンジ・ゾエ/朴ろ美(ばくろみ)

調査兵団第四分隊長のハンジ・ゾエは、エルヴィン・スミスに次ぐ調査兵団のナンバー2的存在です。巨人の生態に異様なほどの興味を見せる、マッドサイエンティスト的な一面も。エルヴィンの死後、団長として調査兵団を率いることとなりました。

ハンジ・ゾエ役を演じたのは、朴ろ美さんです。女性の役だけでなく、少年・青年役まで、幅広いキャラクターを演じわけることで知られています。『鋼の錬金術師』のエドワード・エルリック役、『NANA』の大崎ナナ役などが代表作です。

朴ろ美さんの主な出演作 『∀ガンダム』(ロラン・セアック役)/『BLEACH』(日番谷冬獅郎役)など

王家のメインキャラクター

エレンたちが暮らしてきた三重の壁に囲まれた壁内。その壁内を統治し、支配してきた王家に関するメインキャラクターを紹介します。

フリッツ王/園江治(そのえおさむ)

王として祭り上げられているフリッツ王ですが、実はまったく権限を持っておらず、レイス家の傀儡として王座に座っているだけの人物です。重要な会議の場でも、話を聞かずに居眠りをするなど、ただのお飾りとして存在していました。

フリッツ王を演じた園江治さんは、1941年生まれのベテラン俳優です。劇団四季の舞台や、海外ドラマなどの吹替声優も担当しています。アニメ作品では『のだめカンタービレ』の野田喜三郎役や『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』のエドウィン・フィッシャーなどを演じています。

園江治さんの主な出演作 『DARKER THAN BLACK -黒の契約者-』(王少棠役)/『名探偵コナン』(薩摩和雄役)など

ロッド・レイス/屋良有作(やらゆうさく)

壁内の真の王家であるレイス家の当主で、ヒストリア・レイスの父親のロッド・レイス。貴族のレイス卿として知られる人物ですが、実は壁内を実質的に支配しています。レイス家では「始祖の巨人」と「世界の記憶」を受け継いでいましたが、エレンの父であるグリシャ・イェーガーに妻と5人の子供を殺され、「始祖の巨人」の力を奪われました。

ロッド・レイス役はベテラン声優の屋良有作さんが演じています。『ちびまる子ちゃん』のお父さんことさくらひろし役、『ドクタースランプ』の則巻千兵衛役など、誰もが知るキャラクターを多く演じています。

屋良有作さんの主な出演作 『ゲゲゲの鬼太郎』(ぬりかべ役)/『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』(鉄地河原鉄珍役)など

フリーダ・レイス/日笠陽子(ひかさようこ)

フリーダ・レイスは、ロッド・レイスの長女であり、ヒストリアの異母姉にあたる人物です。叔父のウーリ・レイスから「始祖の巨人」と「世界の記憶」を継承していましたが、グリシャ・イェーガーに食い殺され、その能力を奪われました。幼い頃のヒストリアに唯一やさしく接してくれた存在でしたが、その記憶を封じられたヒストリアは、フリーダの存在を認識できずにいました。

フリーダを演じたのは、日笠陽子さんです。『けいおん!』の秋山澪役や『呪術廻戦』の庵歌姫役を演じる人気声優です。歌手としても活動しており、『進撃の巨人 Season1』の前期エンディングテーマ曲だった『美しき残酷な世界』などをリリースしています。

日笠陽子さんの主な出演作 『キングダム』(羌かい役)/『サマータイムレンダ』(南方ひづる役)など

ウーリ・レイス/古川登志夫(ふるかわとしお)

ウーリ・レイスはロッド・レイスの弟で、ロッドに代わって「始祖の巨人」と「世界の記憶」を継承した人物です。ウーリのその力はフリーダに継承されました。

ウーリ・レイス役の古川登志夫さんは、1970年代から活躍しているベテラン声優です。『うる星やつら』の諸星あたる、『ドラゴンボールZ』のピッコロなど、誰もが知るキャラクターの声を多く担当しています。

古川登志夫さんの主な出演作 『機動警察パトレイバー』(篠原遊馬役)/『ONE PIECE』(ポートガス・D・エース役)など

マーレ関係者のメインキャラクター

続いて、マーレ編に登場するキャラクターを紹介します。マーレとは、エレンたちの生まれ故郷であり、エルディア人が暮らす壁の中こと「パラディ島」の外に存在する大国です。巨人化能力を持つエルディアの民が治めていたエルディア帝国を倒し、覇権を広げたのがマーレです。マーレ国内で暮らすエルディアの血を引く人々は差別され、収容所での生活を余儀なくされています。

収容所で暮らすエルディア人たちの中から訓練を積んだ者が選ばれ、「マーレの戦士」として巨人の継承権を得ることができます。ライナー・ブラウンやベルトルト・フーバーたちはマーレからやって来たマーレの戦士でした。

アニメの『進撃の巨人 The Final Season』からは、マーレ側から見た巨人の物語が描かれています。

ガビ・ブラウン/佐倉綾音(さくらあやね)

マーレの戦士を目指す戦士候補生の少女で、ライナー・ブラウンのいとこです。ライナーの「鎧の巨人」を継承すべく、訓練に明け暮れています。マーレの反エルディア教育を信じ、パラディ島に暮らすエルディア人を「悪魔の末裔」として憎んできました。まっすぐな性格で、調査兵団のある人物に致命傷を与えて死に追いやっています。

ガビ・ブラウンを演じた声優は、声優の佐倉綾音さんです。『僕のヒーローアカデミア』の麗日お茶子役、『SPY×FAMILY』フィオナ・フロスト役などを演じています。

佐倉綾音さんの主な出演作 『五等分の花嫁』(中野四葉役)/『ブラッククローバー』(ネロ役)など

ファルコ・グライス/花江夏樹(はなえなつき)

ガビとともにマーレの戦士を目指すファルコ・グライス。ガビに好意を抱いており、彼女を守るために自分が「鎧の巨人」を継承しようと努力しています。マーレのある負傷兵と交流し、彼とライナー・ブラウンを引き合わせます。その負傷兵の正体はエレン・イェーガーで、ファルコは自分がイェーガーにだまされていたことを知るのですが……。

ファルコ・グライスを演じた花江夏樹さんは、今もっとも勢いのある声優の一人。『鬼滅の刃』の竈門炭治郎役で知られるほか、『ブラッククローバー』のリル・ボワモルティエ役などを担当しています。

花江夏樹さんの主な出演作 『東京喰種トーキョーグール』(金木研役)/『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(エラン・ケレス役)など

ジーク・イェーガー/子安武人(こやすたけひと)

マーレの戦士長であるジーク・イェーガーは、グリシャ・イェーガーとエルディア王家の末裔・ダイナの息子で、エレンの異母兄にあたります。「獣の巨人」を継承しており、自身の脊髄液を注射したエルディア人を叫びで巨人化させることができます。イェレナとともにエルディア人の安楽死計画を進めようとしているのですが……。

ジーク・イェーガーを演じる声優は、子安武人さんです。1980年代から活躍しており、クールな悪役などを多く担当。『ジョジョの奇妙な冒険』のディオ・ブランドー役や『呪術廻戦』の伏黒甚爾役などを演じています。

子安武人さんの主な出演作 『少女革命ウテナ』(桐生冬芽役)/『銀魂』(高杉晋助役)など

ポルコ・ガリアード/増田俊樹(ますだとしき)

ポルコ・ガリアードは「顎の巨人」を継承したマーレの戦士です。同期だったライナー・ブラウンに「鎧の巨人」の継承権を奪われたことで、ライナーに悪感情を抱いています。

ポルコ・ガリアードを演じたのは、増田俊樹さんです。『ミュージカル・テニスの王子様』の幸村精市役で俳優デビューを飾り、俳優・声優として活動しています。

増田俊樹さんの主な出演作 『遊☆戯☆王ZEXAL』(神代凌牙役)/『あんさんぶるスターズ!』(朔間零役)など

ピーク・フィンガー/沼倉愛美(ぬまくらまなみ)

ライナーやポルコと同期である女性戦士のピーク・フィンガーは、「車力の巨人」の継承者です。四足歩行で武器や砲台を背負って運ぶことができ、長時間巨人体を保てるという特性からか、人間に戻ってもいつも気だるげな表情を見せています。

ピーク・フィンガーを演じたのは、沼倉愛美さんです。『THE IDOLM@STER』の我那覇響役や『Dr.STONE』のコハク役を演じています。

沼倉愛美さんの主な出演作 『アイカツ!』(藤堂ユリカ役)/『メイドインアビス』(シギー役)など

マルセル・ガリアード/北田理道(きただまさみち)

マルセル・ガリアードはポルコ・ガリアードの兄で、「顎の巨人」の継承者でした。ポルコを大切に思うあまり、短命である巨人になってほしくないと、ポルコの同期であるライナー・ブラウンの評価が上がるように印象操作していました。ユミルに捕食されため、「顎の巨人」の能力はマルセルからユミル、そしてポルコに移ることとなりました。

マルセル・ガリアード役の声優は、北田理道さんです。アニメ以外にも、舞台や海外ドラマ・映画の吹き替えなどで活動しています。映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、ブライアン・メイ役の吹き替えを担当しました。

北田理道さんの主な出演作 『僕のヒーローアカデミア』(シンリンカムイ役)/『新テニスの王子様 U-17 WORLD CUP』(ジャン・フィッツジェラルド役)など

トム・クサヴァー/浜田賢二(はまだけんじ)

トム・クサヴァーは、幼いジーク・イェーガーに影響を与えた人物で、ジークの前の「獣の巨人」の継承者です。ジークのエルディア人の安楽死計画も、元はこのトム・クサヴァーの発案による者です。

トム・クサヴァーを演じたのは、浜田賢二さんです。『デュエル・マスターズ』の切札勝利役、『黒子のバスケ』の木吉鉄平などを演じました。

浜田賢二さんの主な出演作 『Paradise Kiss』(小泉譲二役)/『CANAAN』(御法川実役)など

イェレナ/斎賀みつき(さいがみつき)

イェレナは、ジークを信奉する反マーレ派義勇兵のリーダー。ジークによるエルディア人の安楽死計画を遂行するため、仲間をも殺す冷酷さを持った女性です。

イェレナを演じた声優は、斎賀みつきさんです。低音ボイスが特徴で、『天元突破グレンラガン』のロシウ・アダイ役や『イナズマイレブンGO』の神童拓人役など、少年や男性の役も多く演じています。

斎賀みつきさんの主な出演作 『07-GHOST』(テイト=クライン役)/『ブラッククローバー』(ヘンリー・レゴラント役)など

オニャンコポン/樋渡宏嗣(ひわたりこうじ)

オニャンコポンはイェレナとともに調査兵団に投降した反マーレ派義勇兵で、調査兵団とともに行動する黒人兵士です。飛行船の操縦などを得意としています。

オニャンコポンを演じたのは、声優の樋渡宏嗣さんです。『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』でハンス・エドアルド・ベルゲングリューン役を演じるほか、洋画や海外ドラマの吹き替えなどを行っています。

樋渡宏嗣さんの主な出演作 『フレッシュプリキュア!』(クライン役)/『HEROMAN』(レオ役)など

『進撃の巨人』とは

諫山創氏が手がけた漫画『進撃の巨人』は、「巨人」の謎に迫ろうとする人々と、巨人の力をめぐる戦いの物語です。巨人を駆逐するために調査兵団に入った青年エレン・イェーガーが、巨人を追ううちに、世界に隠された秘密を暴いていきます。「人が巨人に食べられてしまう」というインパクトのある物語設定と謎が謎を呼ぶストーリーは、国内のみならず海外の漫画好きの間で大きな話題を呼びました。

約11年半にわたる連載で延べ34巻を刊行し、累計発行部数は2023年8月時点で1億1,000万部を超えている大ヒット作品です。

『進撃の巨人』のメインキャラクター・声優を一覧で紹介しました

11年半にわたって連載され、世界の枠を超える大きな展開を見せた『進撃の巨人』。2013年に始まったアニメには、エレン役の梶裕貴さんを筆頭に、大勢の人気声優・実力派声優が出演しています。

いよいよ11月5日に放送される『進撃の巨人 The Final Season 完結編(後編)』の前に、この長大なアニメシリーズを復習しててはいかがでしょうか。

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