法大・今泉颯太主将(左)[写真=灰原万由]

【東京六大学野球・秋季リーグ戦】

○ 法大 3 - 1 立大 ●

(16日・神宮)

 今春2位の法大は立大に逆転勝利を収め、開幕白星発進。今泉颯太主将(4年・中京大中京)が決勝打を放ち、チームを勝利に導いた。

 主将が意地を見せた。1−1の同点で迎えた6回、一死二塁で迎えた第3打席。フルカウントから相手先発・池田の変化球を中前へはじき返した。「ピッチャーライナーのような打球で、セカンドランナーのスタートが遅れていたので、何とか回ってくれと思いながら走っていました」。二塁走者の生還を確認すると、ようやく笑顔がこぼれてガッツポーズ。試合を決める一打を放ち、「2打席抑えられてしまっていたので、ピッチャーの足元を狙って打ちにいった結果、センター前のヒットにつながった」と安堵の表情を浮かべた。

 今春は2位で終え優勝こそ逃したが、昨秋の5位から躍進。7季ぶりの天皇杯奪還を狙う今季、今泉は「粘り強さが法政の強み。どういう展開であっても最後まで諦めない気持ち、粘り強さやチーム力という部分が集大成のこの秋で実ってきている」と手応えを掴んでいる。個人の目標を“チームの勝利”と話し、チームを第一に考える主将は「ラストシーズンなので4年生が頑張ることでチームの士気も上がる。自分が活躍することがチームの勝利につながると思う。その結果、チームが勝ってみんなで喜ぶことができれば」。強い思いを胸に、ラストイヤーを実りの秋にしてみせる。