フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、ゲーム芸人・フジタ(45)が、かつて自分を捨てた父を介護する姿を追った『あの日僕を捨てた父は2 ~孤独な芸人と家族の再生~ 前編』を、17日に放送する。

  • ゲーム芸人・フジタ(左)と父親=フジテレビ提供

小さなアパートの1室で大量のゲームソフトに囲まれて暮らすゲーム芸人・フジタ、45歳独身。華麗なゲームの技の裏側には、悲し過ぎる生い立ちが深く関わっていた。

小学校入学直前、母親が急死し、父と二人きりで暮らすことに。ところが父は、フジタの同級生の母親と恋仲になってしまい家に帰ってこなくなった。小学2年生で始まった孤独な暮らし。自分をこんな目に遭わせる父を憎み、その苦しさと寂しさを紛らすために、フジタはゲームに没頭した。

父が家を出ていって約35年。憎み続けた父と相手の女性は、今も内縁関係を続けていた。長年の怒りをぶつけたいフジタだったが、父の様子がおかしい。診断の結果は「認知症」。年金もすぐに使い切り、カードローンのキャッシングで膨らむ借金…しかし、何に使ったのかは記憶がないという。

今年1月、フジタは、かつて自分を捨てた父と同居することを決めた。問題は認知症だけではない。すでに80歳を超えた父は、足腰も弱り、夜中のトイレに立つのも一苦労。さらに、フジタを悩ませたのは、父の異常なまでのお金への執着だった。思うように動かない体にもかかわらず、「内縁の妻」にお金を渡そうと、目を離した隙にひとりで出掛けてしまう。そんな中、フジタの元に父が「救急車で運ばれた」と連絡が…。

30年以上も絶縁状態だった父親と息子の同居生活。フジタはそこで初めて父の思いを知ることに…。女優・宮崎あおいのナレーションで見つめていく。

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