JR西日本・JR東日本が北陸新幹線金沢~敦賀間開業に伴う運行計画の概要を発表。2024年3月16日の開業に合わせ、北陸本線敦賀~金沢間の特急列車が再編される。朝・夜の時間帯に運転される特急「ダイナスター」「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」は運転終了となる。

  • 特急「ダイナスター」は特急「サンダーバード」と同一車両(683系・681系)で2015年3月から運行開始した(写真は683系。2015年9月の報道公開にて撮影)

「ダイナスター」は2015(平成27)年3月に北陸新幹線長野~金沢間が開業した際、福井~金沢間で運行開始した特急列車。福井県の観光資源として恐竜の人気が高まっていたことから、恐竜の英訳「ダイナソー」と、地元の期待を込めた「スター」を組み合わせた列車名を採用した。

運行開始当初は1日3往復だったが、現在は1日2往復に。特急「サンダーバード」「しらさぎ」の運転がない時間帯に設定され、朝の6・7時台に福井駅を発車する下り「ダイナスター1・3号」(金沢行)、夜間の21・22時台に金沢駅を発車する上り「ダイナスター2・4号」(福井行)を運転。特急「サンダーバード」と同じく683系・681系を使用していた。来年3月の北陸新幹線金沢~敦賀間開業にともない、特急「ダイナスター」は登場から9年で姿を消すことになった。

北陸本線では、平日のみ運転の特急列車として、朝の時間帯に敦賀発金沢行の「おはようエクスプレス」、夜間の時間帯に金沢発敦賀行の「おやすみエクスプレス」を設定している。ともに683系・681系(3両編成)を使用し、全車自由席で運転していたが、特急「ダイナスター」と同様、両列車とも来年3月をもって運転を終了することが決まった。