アデランスはこのほど、毛髪診断士指導講師 伊藤憲男氏が解説するナイトヘアケア方法を公開した。今回は、夜間の行動が及ぼす髪への影響や、睡眠前に気をつけたいナイトヘアケアを紹介する。

  • 毛髪診断士が解説するナイトヘアケア方法

■睡眠中に髪が傷む理由は?

まずは髪が傷む原因について見ていく。一般的には日中の紫外線や乾燥などの日常的な刺激や、カラー剤の使用など様々な原因が挙げられるが、実は一見刺激のなさそうな夜間もダメージを受けやすい状況にあるという。

最大の原因は"摩擦"。髪に摩擦が生じると、髪の表面を守るキューティクルが損なわれ、髪内部の水分保持がしにくい状態になる。また、睡眠中は髪が長時間枕に触れているため、寝返りを打つたびに髪と枕の間で摩擦が生じる上、髪が濡れていると、よりキューティクルがダメージを受けやすい状態になってしまうそう。

このことから、睡眠前にキューティクルを保護するようなヘアケアをしっかりと行い、睡眠中も摩擦が起きにくい状況を維持することが、ナイトヘアケアで重要なポイントになるとしている。

■「間違ったナイトヘアケア」とは?

毎日気を遣ってヘアケアをしているのに、トラブルが絶えないという人も多いはず。実は、良かれと思っていた行動や、普段気にしていなかった行動が、知らないうちに髪にダメージを与えているケースがあるという。

毛足が長く起毛した枕カバーを使う

枕カバーは、毛足が長く起毛した素材の場合、寝返りを打つ際などに毛足に髪が入り込み摩擦を引き起こしやすくしてしまう。これを避けるには、表面が滑らかな素材の枕カバーを使用し、摩擦を軽減するといいそう。特に綿やシルクは通気性や吸水性も良いため、寝汗をかく夏場には効果的とのこと。

なお、高さのあっていない枕は、首回りに血行不良が起こり、頭部に栄養が届きにくくなることで髪の成長を妨げてしまう可能性があると指摘している。

  • 毛足が長く起毛した枕カバーは避けよう

濡れた髪にトリートメントをつける

アウトバスヘアトリートメントの多くは、入浴後の濡れた髪にそのまま使用するとトリートメントに含まれる有効成分が浸透しにくいため、本来トリートメントが持つ十分な効果を期待できなくなる場合があるという。タオルドライをしっかりと行い、髪の水分をきちんと拭き取ってからトリートメントをつけるのが効果的としている。

ただし、商品によって異なることがあるため、使用方法もしっかり確認してほしいとのこと。

  • 濡れた髪にトリートメントをつけるのは×

髪をタオルで巻く

濡れている髪はダメージを受けやすい状態なので、タオルで巻いた際に髪を引っ張る刺激が加わったり、巻いた髪にクセが残りやすくなったりする懸念がある。また、髪を乾かすまでに長く時間があく場合は、タオル内の頭皮は高温多湿の状態が続くため、雑菌が繁殖し、ニオイや頭皮トラブルの原因になる場合もあるという。

■タイミング別のナイトヘアケア対処法

夜間はヘアケアをしていない人はもちろん、しっかりとケアをしている人でも知らないうちに髪のダメージが進行している可能性があるそう。様々なトラブルを引き起こす前に、入浴後や就寝直前の対処法を取り入れて、理想の髪を目指してほしい。

①入浴後~就寝直前まで

・ドライヤーの最後は冷風で
長時間温風のみでドライヤーを使用すると、頭皮や髪の水分が減ってダメージが進行してしまう場合も。最後に冷風で仕上げ、キューティクルを引き締めて水分を保持し、ツヤ感もキープするようにしよう。また、冷風は髪型を維持する効果もあるため、寝癖防止にもなるとのこと。

  • ドライヤーの最後は冷風で仕上げよう

・ブラッシングで地肌ケア
アウトバストリートメントで髪に潤いを与えたり、保護したりすることも大切だが、最後のひと手間も重要なポイントという。ブラッシングを丁寧に行い、摩擦による髪の絡まりを防ぐとともに、血行を促進して頭皮のケアを行おう。その際、ブラシは静電気が起きにくい木製や猪毛などの天然素材を選び、毛先からほぐすようにとかし、徐々に根元から毛先に向かってブラッシングすると理想的としている。

②就寝直前~就寝まで

・枕カバーはこまめに洗う
頭皮は体全体で特に汗をかきやすく、皮脂の分泌が盛んなため、汗で湿度が高くなっている枕や布団の中では雑菌も繁殖しやすくなる。同じ枕、枕カバーを使い続けると、不衛生になり、雑菌が活発化し、頭皮トラブル・ニオイ・かゆみの要因になりかねない。こまめな洗濯、枕本体の天日干しなどで清潔を維持しよう。また、寝癖に悩んでいる人は寝汗が原因の場合もあるため、通気性のいい枕を選ぶよう勧めている。

・就寝時は髪を結ぶ
髪を下ろしたまま寝ると、寝返りを打つ際に摩擦が起きたり、寝返りのクセがつきやすくなったりするため、就寝時は髪を結ぶといいそう。ただし、強く結ぶことは長時間頭皮を刺激することになり、結び目のクセもつきやすくなるため、なるべく緩く結ぶことが重要としている。

  • 就寝時は髪を緩く結ぶ