最近SNSなどで「いただきマンモス」という言葉を見掛けるけれど、一体何を意味しているか、元ネタが何なのかわからない、という人も多いでしょう。
本記事では「いただきマンモス」について、詳しい意味や流行の経緯を解説します。
「いただきマンモス」の意味とは
「いただきマンモス」とは、「いただきます」を強調した意味の俗語です。
「マンモス」とは地球上にかつて存在した、長毛で覆われた牙を持つ大型の象のこと。これが転じて、「マンモス校」「マンモス都市」のように、言葉に添えることで「巨大な」「大型の」といった意味を持ちます。
「いただきまマンモス」は「いただき『ま』す」と「『マ』ンモス」を掛けつつ、「とても」「超」といった意味を添えているのだと考えられます。
1980年代頃に流行し、現在は死語になりつつあるといわれていた言葉です。しかし後述するように、最近でも「ちいかわ」などの影響か、SNSを中心に使用する人も見受けられます。
「いただきマンモス」の元ネタはのりピー? それとも西城秀樹?
「いただきマンモス」はのりピー語として有名です。
のりピー語とは、1986年にアイドルとしてデビューした、のりピーこと酒井法子さんが使っていた独特な言い回しのこと。
「いただきマンモス」の他にも、「マンモスうれピー」「やっピー」など、当時、多数ののりピー語が存在し、多くの人に親しまれていました。
なおのりピー語は、酒井法子さん本人が言い出したものもあれば、ファンが言い出したものもあるそうです。
一方で1983年の「ハウス バーモントカレー」のCM内で、歌手で俳優の西城秀樹さんが、雪山にてマンモスと遭遇後の食事シーンで「いただきマンモス」というセリフを述べています。
酒井法子さん自身も、デビュー前の中学校時代に、友人たちと一緒に「いただきマンモス」と言っていたと述べています。
そのため、元々は西城秀樹さんのCM内のセリフとして知られていた「いただきマンモス」を、酒井法子さんがのりピー語としてより流行らせた、と考えられます。
「いただきマンモス」は『ちいかわ』で復活?
「いただきマンモス」は、大人気漫画・アニメの『ちいかわ』にも登場しています。
漫画では2020年11月、アニメでは2023年6月公開の回で登場しました。そのため、かつてのブームを知らない世代にも、「いただきマンモス」が知られるようになったのではないかと考えられます。
— ちいかわ💫アニメ火金 (@ngnchiikawa) November 21, 2020
そもそも『ちいかわ』とは、「なんか小さくてかわいいやつ」の略で、イラストレーターのナガノさんが手掛ける作品名およびキャラクターを指します。ちいかわたちは、遊んだり、おいしいものを食べたり、草むしりや討伐などの仕事をしたりしながら生活しています。
絵のかわいさはもちろんのこと、ちいかわたちのほのぼのした日常から、時にはハラハラするような展開、随所にちりばめられた伏線など、そのストーリーの内容からも多くのファンを獲得しています。
なおこの回でトルティーヤに巻かれた姿のちいかわとハチワレのクッションが、「いただきマンモスクッション」の名でフリューよりゲーム景品として登場していました。
「いただきマンモス」は死語になりつつあったが、再度注目されているスラング
「いただきマンモス」とは、「いただきます」を強調した意味の俗語です。
かなり前の流行語であるため、現在は死語だといわれることも多い言葉ですが、『ちいかわ』にも登場し、最近またSNSなどで使用する人も見受けられます。