otalabは8月10日、「コミックマーケット(コミケ)に関する実態調査」の結果を発表した。調査は2023年月7月12日~2023年7月23日、47都道府県在住の15~49歳男女(スクリーニング調査8,788人/本調査551人)を対象にインターネット(「Fastask」使用)で行われた。

コミケの存在「知っている」は8割以上

今回の調査では、まず最初に47都道府県在住の10代〜40代の中から8,788人を対象に「コミケの存在を知っていますか?」という質問を行った。

  • コミケの存在を知っていますか?

結果を見てみると、「知っている」と答えた人が52%、「存在は知っているが内容は知らない」と答えた人が30%となり、「10代~40代の8割以上がコミケの存在を知っている」という実態が明らかになった。全く知らない人はわずか18%となり、かなり認知度の高いイベントであることが伺える。

コミケに行く目的とは?

ここからコミケについて詳しい調査を行うべく、コミケを知っている人の中から551人を対象に更に詳しいアンケートを行った。

  • コミケに行く(または行きたいと思う)理由は何ですか?

「コミケに行く(または行きたいと思う)理由は何ですか?」という質問を行ったところ、理由の1位は「同人誌を買う」で、2位は「雰囲気を楽しむ」という結果となった。

また、写真を撮ることや共通の趣味の人と交流することを理由としている人もおり、一般的には「同人誌即売会」とされるコミケだが、同人誌に関する理由ではない人も多く見受けられた。「このように様々な楽しみ方ができることも、コミケが大人気イベントである理由の一つなのではないかと考えられる」と同調査。

コミケで使う平均金額は?

  • 1度のコミケで使う平均金額はいくらですか?

コミケに行く人たちは1度のイベントでいくらぐらいお金を使うのだろうか。「1度のコミケで使う平均金額はいくらですか?」という質問を行ったところ、最も多かったのは「5,000円以上1万円未満」の回答だった。また、1度のコミケで1万円以上使う(または使うと思われる)人の割合は4割を超えており、非常に経済効果の大きなイベントであることが伺えた。

同人誌の価格設定「妥当」が半数以上

  • 同人誌の価格設定についてどう感じることが多いですか?

続いて、「同人誌の価格設定についてどう感じることが多いですか?」という質問を行った。結果を見てみると、「高い」と回答した人が4割以上となったものの、半数以上の人は「妥当である」と感じていることも判明した。

同人誌の製作にはかなりの費用が掛かっているという話もあるため、高いと感じている人もいる現在の価格設定でも、収益を出せていないことが少なくないようだ。また「妥当である」や「安い」と回答した人の中には、作品に対してだけではなく、その作品を生み出してくれた作家への感謝の気持ちや活動を応援する気持ちも含めての価格だと考えている人も多いのではないかと考えられた。

  • 同人誌を買うときの決め手は何ですか?

コミケに行く人々が同人誌を購入する際に決め手としているのは一体どこなのか。最も多い理由は「絵が好みだったから」、次いで「好きな作家の作品だったから」と続く結果となった。

1位~3位の理由を見てみると、やはり同人誌を購入する際には「絵」や「作家」を重視している人がかなり多いことが分かった。ただ、4位には「ストーリーが面白そうだったから」、5位には「好きなキャラの同人誌だったから」がランクインしており、人々は様々な観点から判断して同人誌の購入を決めていることが見受けられた。

コミケで大変なことは?

  • コミケで最も大変なことは何だと思いますか?

最後に「コミケで最も大変なことは何だと思いますか?」と質問したところ、最も多かったのは「人が多い」であり、次いで「暑いもしくは寒い」という回答が続く結果となった。「コミケは夏と冬でそれぞれ50万人程集まると言われているため、人混みが苦手な人にはかなり大変なイベントとなるかもしれない」と同調査。