冷たくてのどごしの良いそうめんは、夏には欠かせない。我が家でも大活躍中のそうめんですが、毎日のように続くとさすがに飽きてきてしまいます。アレンジレシピを探していたところ、料理研究家リュウジさんが紹介している「虚無油ぞうめん」は食べ方のバリエーションを増やせるのだそう。早速YouTubeを参考に作ってみました。
時短・簡単でスキルアップまで! 「虚無油ぞうめん」の作り方
今回紹介する「虚無油ぞうめん」は、リュウジさんのバズレシピの中でも人気な“虚無シリーズ”のひとつ。虚無シリーズとは、二日酔いなどでコンディションが良くない時でも、少ない具材で手間も時間もかけずにできる料理のこと。暑さでキッチンに立ちたくない、今の季節にぴったりなレシピなのです。
「油ぞうめん」は奄美大島の郷土料理で、そうめんを茹でてから油で炒める、沖縄のそうめんチャンプルーのようなものなのだそう。本来はいくつか具材が入っているようなのですが、“虚無シリーズ”ということで、そうめんだけで完結するレシピになっていました。
【材料】
そうめん…100g
鰹節…2g
醤油…大さじ1
ごま油…小さじ1
酒…小さじ2
砂糖…小さじ1 と1/2
サラダ油…大さじ1
味の素…4振り
あれば
刻みのり…適量
ごま…適量
小ネギ…適量
そうめんは“手延べそうめん”と書いてあるもの使うとおいしくできるのだそうです。筆者が使う揖保乃糸にも“手延べそうめん”と記載されていました。
まずはそうめんを茹でるためにお湯を沸かし、沸騰したらそうめんを30秒茹でます。リュウジさん曰く、麺は炒めれば炒めるほど柔らかくなってしまうので、そうめんの種類問わず茹でる時間は30秒だけにすることがオススメなのだそうです。
時間になったらそうめんを流水で冷やします。麺を冷やすと麺に硬さが出るので、この作業を忘れずに。ある程度冷えたらそうめんをきゅっと絞り水気をとります。
水気を切ったらすぐに、サラダ油大さじ1を入れたプライパンで中火で炒めます。麺がくっついてしまわないよう、手早く炒め始めるのがポイントです。リュウジさんによると、硬めで茹でた麺を水で〆ることと素早くフライパンに麺を投入することが、麺同士がくっつきにくくなる秘訣なのだそうです。
ここからは味付け。醤油大さじ1、砂糖小さじ1と1/2、味の素4振り、酒小さじ2、ごま油小さじ1、鰹節2gを投入します。めんつゆを使うと高温で鰹節の香りが飛んでしまいますが、この材料を合わせることで鰹節の香りが生きて、虚無だけど美味しくなるというリュウジさん。めんつゆのような鰹の香りとごま油の香りが漂ってきます。
味付けが行き渡ったら器に盛ります。一見素朴な見た目ですが香りがとにかく良い!
あれば小ネギ、刻み海苔、ゴマをトッピング。ごま入れるときは捻って入れると胡麻の香りが生きるのだそうです。リュウジさんの虚無シリーズは“虚無”なはずなのに豆知識がてんこ盛り。
トッピングを終えたら完成です!
鰹とごま油の良い香りに耐えられないので早速ひと口。甘口の鰹ダレに香ばしいごま油の香りがアクセントとなり、これは無限に食べていられるウマさ。主食としてはもちろん、小腹が空いた時やおつまみにもちょうど良い万能な味わいです。
一番驚いたのはそうめん同士がくっつかず、しっかりとコシがあること。冷たいそうめんを食べている時よりも食べ応えを感じました。
ある程度食べたらラー油で味変。ラー油のピリッとした辛さが甘口の鰹ダレによく合います。個人的に夏に食べるならマストでラー油入れたいと思うほど病みつきになりました。この甘辛具合は絶対にお酒に合う味です。
リュウジさん曰く、具材を入れたい場合は油を引いた時点で具材を炒めてから素麺を入れるのだそう。具材はなんでもアリなので、沖縄のそうめんチャンプルーや焼きそばの具材で試してみるのも面白いかもしれません。
夏が過ぎるとそうめんが余ってしまうこともありますが、「虚無油ぞうめん」の作り方を知っていればそんな心配の必要なし。色々な具材を入れて試してみて、そうめんレシピのバリエーションを冷やしてみてはいかがでしょうか?