昨季からウェストハムでプレーしているパケタ [写真]=Getty Images

 マンチェスター・Cが、ウェストハム所属のブラジル代表MFルーカス・パケタに関心を寄せているようだ。8日、イギリス紙『デイリーメール』が伝えている。

 現在25歳のパケタは母国の名門フラメンゴの下部組織出身で、2016年3月にトップチームに昇格。その後、2019年1月にミランに加入しヨーロッパデビューを果たした。約1年半を過ごした同クラブでは目立った活躍を見せられなかったものの、2020年夏に加入したリヨンでは攻撃の主軸として躍動。昨年夏には最大5300万ポンド(約97億円)の移籍金でウェストハムに加入すると、2022-23シーズンは公式戦41試合に出場し5ゴール7アシストをマークした。

 ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)優勝にも大きく貢献したパケタだが、今夏にウェストハムを退団し、さらなるステップアップを果たす可能性が浮上しているようだ。今回の報道で関心が明らかになったのは、昨シーズンに“トレブル”を達成したマンチェスター・C。長らく主力としてチームを牽引したドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン(現:バルセロナ)とアルジェリア代表FWリヤド・マフレズ(現:アル・アハリ)が退団した同クラブは、中盤および攻撃陣のオプション強化を望んでいるとのこと。ブラジル代表でも通算42キャップを誇り、複数ポジションでの起用が可能なパケタに白羽の矢を立てているようだ。

 ブラジルメディア『グローボ』によると、マンチェスター・Cはパケタの獲得に向けて、既に7000万ポンド(約128億円)相当のオファーをウェストハムに提示した模様。また、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、マンチェスター・Cが同選手の獲得に興味を狙っていることを強調したうえで、今週に入ってクラブ間での具体的な交渉が行われたことを伝えている。なお、ウェストハムは7000万ポンド(約128億円)以上の入札を要求する可能性が高いとのこと。中盤の主軸だったイングランド代表MFデクラン・ライスがアーセナルへ移籍したことも相まって、攻撃の重要な役割を担うパケタの売却には消極的なようだ。

 間も無く開幕を迎える2023-24シーズンで、前人未到のプレミアリーグ4連覇を目指すマンチェスター・C。果たして25歳のブラジル代表MFの獲得に漕ぎ着けるのだろうか。今後の動向に注目が集まる。