バイエルンが関心を寄せるGKケパ [写真]=Getty Images

 バイエルンが、チェルシーに所属するスペイン代表GKケパ・アリサバラガに関心を示しているようだ。8日、ドイツメディア『Sport1』やスペインメディア『Relevo』などが伝えている。

 長期離脱中のドイツ代表GKマヌエル・ノイアーが復帰に近づいているバイエルンは7日、スイス代表GKヤン・ゾマーがインテルに完全移籍することを発表した。しかし、ノイアーの復帰は依然として早くて数週間、遅くて数カ月はかかると見られており、ドイツ人GKスヴェン・ウルライヒだけで開幕を迎えることを避けようとしていることが明らかになっている。

 多くの選手が獲得候補に挙がっているなか、バイエルンはブレントフォードに所属するスペイン代表GKダビド・ラヤに関心を示していたものの、同選手はアーセナルに加入することが決定的に。これを受け、トーマス・トゥヘル監督は古巣チェルシーからGKケパを獲得することを上層部に推薦したようだ。

 報道によると、すでに両クラブによる最初の交渉が行われた模様で、ケパの移籍の可能性を探っているという。なお、バイエルンは買い取りオプションか、買い取り義務が付随したレンタル移籍での獲得を狙っているようだが、チェルシーがそれを受け入れるかはまだ明らかになっていない。

 それでも、今夏にセネガル代表GKエドゥアール・メンディが退団したチェルシーは、5日にブライトンからスペイン代表GKロベルト・サンチェスを獲得したことを発表していることから、ケパの売却を容認する可能性も指摘されている。

 現在28歳のケパは2018年夏にGK史上最高額の8000万ユーロ(約126億円)でアスレティック・ビルバオからチェルシーに加入。加入初年度にはヨーロッパリーグ制覇に貢献するなど活躍を見せたが、2019-20シーズンからパフォーマンスが不安定に。一時はE・メンディにポジションを奪われたものの、同選手がケガしたことをきっかけに昨季再び正守護神の座を取り戻すことに成功している。

 トゥヘル監督はケパの獲得を第一希望としているようだが、果たしてクラブ間で合意に至ることはあるのだろうか。