調査が行われるチェルシー [写真]=Getty Images

 プレミアリーグが、前政権のロシア人実業家のロマン・アブラモヴィッチ氏が所有していた時代の財務違反の疑いでチェルシーを調査しているようだ。8日、イギリスメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 チェルシーの新しいオーナーグループは2022年5月30日に買収を完了した。しかし、買収完了前の徹底的な調査により、以前の所有期間中の過去の取引に関する財務報告が不完全であることに気づき、買収完了後にこの件をUEFA(欧州サッカー連盟)とプレミアリーグに自己報告していた。

 これにより、先月28日には「2012年から2019年の間に行われた過去の取引に関して、不完全な財務情報を提出し、UEFAクラブライセンスおよびファイナンシャル・フェアプレー規則に違反した」として、UEFAから処分が下され、報告された問題を完全に解決するために1000万ユーロ(約16億円)の罰金を支払うことで合意したことが明らかになっていた。

 そんななか、今回の報道によると、プレミアリーグも前政権時の財務違反の疑いがあることからチェルシーの調査を始めたという。なお、現時点では何も告発されていないものの、規則違反で有罪と判断された場合には罰金や減点処分などの制裁が科される可能性があるようだ。