退任が決定したロペテギ監督 [写真]=Getty Images

 ウルヴァーハンプトン(ウルヴス)は8日、フレン・ロペテギ監督が退任することを発表した。

 ウルヴスは昨年11月にロペテギ監督を招へい。シーズン途中就任ながら、最下位に沈んでいたチームを立て直して13位で終え、プレミアリーグ残留へと導いた。しかし、同クラブはロペテギ監督と特定の問題に関する意見の相違があり、数週間交渉を続けた結果、契約を円満に終了することがすべての関係者にとって最善の解決策であったことから、契約解除に至ったことを明らかにした。

 なお、イギリスメディア『BBC』によると、ウルヴスが財政的な問題を抱えていることにより、思うような補強ができない状況から、すでに先月29日に行われたセルティックとの親善試合(1-1のドロー)後にはロペテギ監督が退任することで両者は合意していた模様。それでも、ウルヴスが後任を見つけるまでチームを率いることにロペテギ監督が同意したことで指揮を続けていたが、数人が検討された結果、後任にはガリー・オニール氏を招へいすることが決定したことから、14日にマンチェスター・Uとのプレミアリーグ開幕を迎える中でのロペテギ監督退任発表となったようだ。なお、9日にもオニール氏の就任が発表される見込みになっている。

 ウルヴスを離れることが決定したロペテギ監督はクラブ公式サイトで「ウルヴスとクラブ全員の幸運を祈っている。そして、この素晴らしいクラブを率いる機会を与えてくれた彼らに感謝をしている」などと感謝のコメントを発表している。

 また、スポーツディレクターのマット・ホブス氏は以下のようにコメントを発表している。

「クラブ全員を代表して、フレンと彼のスタッフの献身と努力に感謝したいと思う。彼らは昨シーズン、クラブをプレミアリーグに残留させることを目的として招へいされ、残りの試合数で見事にそれを達成した。私たちの野心は一緒に新シーズンを始めることだったが、いくつかの重要なテーマに関して意見の相違があったことは周知の事実であり、新シーズンが始まる前に袂を分かつことが最善であると全関係者が合意した」

「ハードワークと好パフォーマンスを見せたプレシーズンを過ごしたことで、フレンと彼のスタッフはプレミアリーグ開幕に向けて素晴らしい状態でチームを去ることになり、これは後任の成功に大きな基盤を与えることになるだろう。私たちはフレンと彼のスタッフの今後の成功を祈っており、ウルヴスはいつでも彼らを歓迎する」