――そんな高橋さんはまだ21歳ながら、夏で芸能界活動スタート10年目に突入されます。ここまで短かったですか、長かったですか。

振り返るとあっという間でした。流れるように、呼吸するように“自分”が変わっていったし、いいように成長できたかどうかは見る人によって違うかもしれませんが、もっといろいろな方や作品と出会って、まだまだ頑張りたいという思いです。

――先程「自分から行動して何かを得られるように」という言葉がありましたが、これまでのお仕事の中で、それができたと感じた経験はありますか。

バラエティでは、「求められるものを探しに行った」感覚が強いです。昔から、求められるものを想像して動く癖があって、「今何をしたらいいんだろう」と考えるとき、自分の意志より、周りが求めてくれる自分でありたいと思うタイプだったんです。でも求められて出てきた自分がいつのまにか素の自分になっていたりして、このお仕事をしていると、自分がどんどん変わっていく感覚が味わえて面白いです。振り返るたびに、「あ、また私変わった」って。

――「素」そのものが変わっていくような。

そうですね、成長と共にというところもあると思うのですが、家族にも「日に日に変わっていくね」と言われるんです。常に変化していきたいと思っているので、本望です。

■プライベートの願い事は「深くハマれる趣味がほしい」

――『ハレーションラブ』では“七夕”が1つのキーワードになります。記事公開時には七夕は終わっているのですが、今年の短冊に書こうと思っていることを教えてください。

「『ハレーションラブ』大ヒット!」です!

――(笑)。気合い十分ですね!

プライベートでは、「深くハマれる趣味がほしい」かな。たくさんのことに興味を持ってしまうので、どうしても一つひとつに割り当てる時間が短くなってしまうんです。たくさんのものに興味を持ちたい思いもあるのですが、まずは1つ、グッとフォーカスできるような何かに出会いたいです。過去に出会ったものを、改めて掘り下げるのもいいですし。

――好きなものを熱く語っている姿をよく拝見するので、グッと深く入るタイプだと思っていました。

そのタイプなのですが、ほかに興味を持ったらそっちにも意識がいっちゃうので、20代の大人になって改めて長く好きでいられる趣味に出会いたいです。

――では最後に、『ハレーションラブ』の見どころを教えてください。

誰が何を考えているのか、一体何が正しいのか、視聴者の皆さんの推理が楽しくなるようなワクワクする作品になっていると思います。「1話だけ見てみようかな」という方もいると思いますが、私たちも若杉さんが作ってくださった『ハレーションラブ』の世界で、1話からしっかり心を掴めるように全身全霊で頑張りますし、掴めると思っています!皆さんの推理を、絶対に外しにいきます。

――楽しみにしています! ありがとうございました。

■高橋ひかる
2001年9月22日生まれ。滋賀県出身。2014年、「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞し、芸能界入り。2016年公開の映画『人生の約束』で俳優デビュー。2017年にはNHK 大河ドラマ『おんな城主 直虎』に出演。近年の出演作は、『青野くんに触りたいから死にたい』(WOWOW)、『村井の恋』(TBS)、『早朝始発の殺風景』(WOWOW)、映画『おそ松さん』など。2023年10月、オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』の続編、『あの夜であえたら』の出演を控える。