高級チョコレートのゴディバが8月4日、世界初のベーカリーショップ「GODIVA Bakery ゴディパン 本店」をオープンする。場所は、東京都千代田区有楽町の東京交通会館1階という好立地。日本でおなじみのコロネのほか、まさかのカレーパンまでを展開するという。さっそく試食してきた。
プレミアムチョコレートの代名詞的存在といえば、ベルギーの「ゴディバ」。そのゴディバが、世界初出店となるベーカリーショップをオープンする。その名もズバリ「GODIVA Bakery ゴディパン 本店」だ。
コンセプトは、「町のパン屋さんmeetsゴディバ」。日本人の嗜好に合うよう独自の進化を遂げた菓子パンや総菜パンを、ゴディバのショコラティエがチョコレートやカカオの魅力で表現している。
新店舗にはベーカリーキッチンと低温ルームキッチンを備え、ゴディバの技術と味わいが焼きたてで提供される。通りに面して大きく取られたガラス越しに東海道新幹線が見えるのも楽しい。
ゴディバのチョコレートをパンで堪能するという日常
商品ラインナップは全28種類。チョコレートを堪能できる「コロネ」はショコラ、ストロベリー、抹茶の3種を展開する。
「カカオフルーツのクリームパン」は、一見普通のクリームパンだが、食べてびっくり。そういえば、カカオはトロピカルフルーツである。カカオのフルーティーでジューシーな香りと味が際立っている。
「ショコラティエのカレーパン」は、ココア生地をまとった姿で、甘そうなのに甘くないのがおもしろい。パンの中にカレーフィリングが隠れており、食べ進めると結構辛い」。そんな折に、チョコレートが中から登場し、スパイスの刺激を和らげてくれる。カカオ分55%と風味豊かなチョコレートで、これだけでもかなりの美味だ。
ベルギーのオープンサンドである「タルティーヌ」は、愛らしい一品だ。ダークショコラやチキンサラダなど4種類を展開する。
このほか、ちぎってシェアできる「わけわけパン」なども目を楽しませてくれる。
エグゼクティブシェフ ヤニック氏の思い
ゴディバジャパンのエグゼクティブシェフを務めるのは、南仏出身のヤニック・シュヴォロー氏。「今の思いは?」と尋ねると、「新しい表現、新しいプロジェクトを始めるときにはいつもワクワクするし、エキサイティングだ。ショコラティエとして多くの仕事をしていく中で、今回は新しくチョコレートとパンの出会いがあった。東京に世界初出店ということも、とても楽しみにしている」と、期待に満ちた答えが返ってきた。
「いろいろあって選べない! という人にどれを食べてほしいか?」と聞くと「もちろんすべてです」とのこと。「あえていうなら、日本生まれのチョココロネは日本を象徴するパンの一つとして人気がある。これをゴディバが挑戦するとどうなるか、という観点で楽しんでほしい。ゴディパンのコロネはチョコレート感があって、まさに日本のパンとゴディバの融合といった感じに仕上がっています。それから、日本のソウルフードともいえるカレーパンは、開発に苦心しました。その結果、ゴディバならではの素敵なカレーパンが誕生し、達成感があります」と話してくれた。