JR東海は3日、東海道新幹線の新大阪駅にて、車両とホームの段差・隙間対策を実施すると発表した。工事期間は2023年11月から2025年3月までを予定している。

  • 整備後のイメージ。写真は東京駅(JR東海提供)

国土交通省の策定するバリアフリー整備ガイドラインが2019年10月に改訂され、整備を進めることが望ましいとされるホームと車両乗降口の段差・隙間の縮小について、ホームの条件と段差・隙間の目安値が取りまとめられた。これを踏まえ、JR東海は東京駅のホーム(一部)で先行して段差・隙間対策を実施し、2021年6月に完了している。

新大阪駅のホームについても、同様の段差・隙間対策を実施することとなった。整備箇所は東海道新幹線の新大阪駅22~27番線11号車乗降口とされ、ホームの端部をかさ上げし、ホームと車両乗降口の段差を3cmに縮小するほか、ホームと車両乗降口の隙間にくし状の転落防止用ゴム板部材を設置し、隙間を7cmに縮小する。これにより、渡り板を設置していない状態でも、車いすで利用可能になるという。