俳優で歌手の香取慎吾が7月29日・30日に神奈川・横浜のぴあアリーナMMでLIVE「Black Rabbit」横浜公演を開催した。マイナビニュースでは29日のライブを取材。その模様を届ける。

  • 香取慎吾

「Metropolis」から始まった同ライブ。スクリーンに映像が流れた後、香取がステージに登場すると歓声が沸き起こった。「I’m so tired」では花道を通ってセンターステージへ。曲のラストでかけていたサングラスを外してポーズを決めると、「慎吾~!」と名前を呼ぶ声が飛び交った。

最初のMCで、「みなさんこんにちは! 香取慎吾でーす! みんなの慎吾ちゃんでーす! 『Black Rabbit』in 横浜! みんな会いたかったよ」と挨拶すると会場は大盛り上がり。この日は、動画配信サービス「U-NEXT」でオンライン配信もしており、「日本中、世界中のどこかで見てくれているあなた、おっはー!」とカメラ目線で挨拶。DVD・BDの収録も行っているということで、「DVD・BDを見てくれているあなた、おっはー!」とDVD・BD購入者に向けても挨拶して笑いを誘った。

今年1月から開催しているライブ「Black Rabbit」。最初の有明アリーナでの公演において2日間で2万人の観客を動員し、その人気から神戸公演にて追加公演(東京、大阪、愛知、石川、福島、福岡)の開催が発表され、全国でライブを開催している。

香取は「追加公演がどんどん増えていって、僕はこれはもはやツアーなんじゃないかと。香取慎吾初の全国ツアーしています!」と話し、「僕がいくらそう言い張っても、公式のページとかは『追加公演』としか書いていません。俺は負けない。これはツアーだ!」と続けると、笑いと拍手が起こった。

そして、「こんなに大きい会場で1人でステージをする日が来るとは、本当に幸せです。ありがとう」と感謝。「ここにいるみんなのように、応援したい思いを子供の世代につないで……各世代に愛される慎吾ちゃんでありたいと思います。よろしく!」と呼びかけると再び笑いと拍手に包まれた。

客席をバックにした記念撮影では、「最近覚えた」という“ほっぺハート”を披露。キュートな姿に「かわいい!」という声が相次いだ。

ダンサーたちがそれぞれソロパフォーマンスを披露する場面も。香取も女性ダンサーとペアダンスを披露し会場を沸かせた。

最初の有明公演はコロナ禍の影響で観客の声出しはNGだったが、3月の神戸公演から声出しが解禁に。7月に行ったインタビューで香取は、ファンの声に「元気をもらっている」と言い、反応がうれしすぎて「最近はしゃべりすぎています」と話していたが、この日もファンとの掛け合いを存分に楽しんでいた。

香取が全力で「イェイ! カモン!」と大きな声を出し、観客も「イェイ! カモン!」と応えるコール&レスポンスも。「やっと声援を送ってみんなと声でキャッチボールできるようになって、久々にこんな大きな会場でみんなと集まれて楽しいです!」と喜びを噛みしめた。

この日は、年齢が高めの男性の観客も多く、「今日、特にすごい年齢層でびっくりしている」と驚く香取。「無理やりお母さんに連れてこられた?」と尋ね、男性が頷くと、「“うん”じゃないのよ!」とツッコミを入れ会場は爆笑。そして、男性の観客たちから「慎吾!」と太い声で名前を呼ばれると「ありがとう」と笑い、子供の姿も発見すると「ありがとね!」と優しく声をかけた。ファンとのやりとりで会場は和やかなムードに。香取は「本当に幸せ! 最高です!」と話していた。

「Happy BBB」では、パーティー感のあるステージに。“くろうさぎ”の着ぐるみも登場し盛り上げた。「Anonymous」では、会場が赤に染まる中で歌唱。力強いパフォーマンスで観客を魅了した。

そして、センターステージで語り始めた香取。「子供の頃から30年以上ずっと歌い続けてきました。1人のステージに立つようになってこんなに大変なんだってびっくりしている。グループのときとは全然違う」とグループとソロの違いに言及しつつ、「ステージの上でこんな風にスポットライトを浴びて、みんなと楽しい時間を過ごすというのが子供の頃からの夢でした。その夢を今でも叶えてくれていて皆さんありがとう」と感謝すると、温かい拍手が沸き起こった。

コロナ禍で苦しい思いをした人たちにも寄り添い、「どうしようもないとき、僕にもある。なんだか嫌だなと思う時間もあると思う。でもこんなに楽しい時間があることを忘れないでください。絶対に1人じゃないから。僕もついているし、今この時間を楽しんでいるみんながいることを忘れないで。大丈夫だから」とメッセージ。「とにかく毎日みんなに感謝です。その感謝を少しでも返せるように、これからもずっとずっと歌って踊ってステージを楽しみ続けたいと思っています。これからもずっとずっと一緒に頑張りましょう!」と呼びかけた。

本編の最後は「ひとりきりのふたり」と「FUTURE WORLD」を披露。そして、アンコールでは、「BETTING」と「東京SNG」の2曲を届けた。ステージの端から端まで移動してファンに手を振り、投げキスを送る場面も。「どうもありがとう!」「サンキュー!」と感謝の言葉を繰り返し、最後は「また一緒に遊ぼうね! アイシテマース!」とおなじみの言葉で締めくくった。