フジテレビの動画配信サービス・FODのドラマ『トラックガール』に主演する乃木坂46の遠藤さくら。22歳の女性トラック運転手“トラックめいめい”のSNSアカウントを原案に、愉快な仲間たちと人生をポジティブに過ごす女性トラック運転手を演じている。

自身とは反対の性格だというこの役を通して、「見習わなきゃいけない」と感じた遠藤。また、乃木坂46の活動を支える裏方のスタッフに対しても、「感謝の気持ちであふれました」と語る――。

  • 『トラックガール』に主演する乃木坂46の遠藤さくら 撮影:蔦野裕

    『トラックガール』に主演する乃木坂46の遠藤さくら 撮影:蔦野裕

■ダンボールを運ぶシーンで「筋肉痛に(笑)」

――今回のドラマの原案である“トラックめいめい”さんの印象はいかがでしたか?

すごくカッコいい女性だなと思いました。今回のお話を頂いたときに、TwitterもInstagramも拝見させていただいたのですが、何事にも前向きで、よく食べてよく飲んで、すごく明るい方なんだなという印象でした。

――ご自身の性格と比較して、いかがでしょうか?

もう真反対ですね(笑)。考え方とか行動の仕方とかも真逆だなって感じることが多かったので、見習わなきゃいけないなと思いました。

――そうすると、なかなか演じる上で難しい部分もあったのでしょうか?

私が演じるじゅんちゃんは男勝りな性格なので、「◯◯っすよ」みたいな口調に慣れるのがまず難しくて。歩き方も「ガニ股で歩いて」と監督さんからお願いされたので、意識はしていたつもりだったんですけど、すぐ普通の歩き方に戻っちゃって(笑)

それと、毎回ビールを飲むシーンが出てくるのですが、その飲みっぷりがすごく難しかったですね。「のどごしのどごし~」って言われたんですけど、なかなかうまくできなくて、そこが一番大変でした。

  • (C)フジテレビ

――荷物のダンボールを手で積むことにこだわるという役柄ですが、この撮影も大変でしたか?

重くはしていないのですが、ある程度中身が入っていたので、筋肉痛になりました(笑)。ずっとスクワットをしている感じで動いていたので、「こりゃあ足腰は強くなるな」と思って、本当に体力勝負のお仕事だなと、改めて思いました。でも、「ここを持った方が持ちやすいよ」とか、「ここはこうやって積むんだよ」っていうのを、1から全部丁寧に教えていただいたんです。

――持ち方の指導もされたんですね。でも、それだけ体を動かす撮影で体力的な面はいかがでしたか?

乃木坂46の活動でライブをしており、そのときに踊ったり走ったりしているので、体力的には大丈夫でした。

――台本では「額の汗をぬぐう」という場面もありますが、自然と汗もかく現場でしたか?

そうですね。メイクで足してくださったところもあるんですけど、結構暑い中での撮影も続いたので、基本的には汗ばむぐらいでした。

――そんな撮影を経験すると、乃木坂の活動で支えてくれる裏方のスタッフの皆さんのことを想像されたのではないでしょうか。

めちゃくちゃしました! ライブがあると私たちもわりと早い時間から会場に入ってリハーサルをするんですけど、そのときには完璧にセットが組まれていて、ケガをしないようにいろんなところまで注意を払って作ってくださったり、大道具、小道具を運んでくださってるんです。本当に朝早くからこんなにグループのためにいろいろ動いてくださってるんだっていうのを改めて感じて、「期待に応えたい」とすごく思いました。荷物を運ぶ大変さも知って、感謝の気持ちであふれましたね。

  • (C)フジテレビ

■あんなにがっつりツッコむのは初めて

――今作はコメディーの要素がありますが、その難しさを感じた部分はありますか?

テンポ感ですね。会話のつながり方とか、流れが良くないと面白くならないというのをすごく感じました。でも、共演した皆さんがそこはもう本当にうまかったので、安心してやっていましたね。

――じゅんさんはツッコミ役だと思うのですが、遠藤さんの普段のグループの中での立ち位置はいかがでしょうか?

どっちだろう…。私、ツッコミもしないしボケもしないから、どっちの立場でもなく、いつも遠くから見てケラケラ笑ってる人ですね(笑)。だから、あんなにがっつりツッコむっていうのは、初めてでした。

――運送会社の事務所のシーンは、ワイワイガヤガヤ楽しそうな雰囲気ですが、グループの楽屋に近いところはありますか?

いや、全然違いましたね。私は基本的に楽屋では1人でいることが多いのですが、他のメンバーもみんな各々好きなことをして過ごしていることが多いので、あんなに、盛り上がってワイワイしてるというのが新鮮でした。

――居心地はどっちのほうがいいですか?

どっちの良さもありますよね。基本的に私は1人が好きなタイプなので、1人でいるときは本当に気楽でいられるから好きではあるんですけど、あの現場はちょっと楽しすぎちゃって、クランクアップした後、しばらく愛おしかったんです。

――演技の中だけではなく、撮影の合間の雰囲気も、みんなでワイワイ楽しい現場だったんですね。

合間もずっとしゃべってましたね(笑)。ちっちゃいサイズの机に、みんなで座ってお弁当を食べて世間話して、セリフの読み合わせしてっていう感じだったので、ずっとワイワイしてた感じです。

――どなたが一番盛り上げ役だったのですか?

コットンのきょんさんです。もう大好きで! ずっと面白いんですよ(笑)

――思い出し笑いしちゃってるじゃないですか(笑)

もう全部が面白かったです! 私は人見知りで、なかなか人と打ち解けるのができないほうなんですけど、きょんさんは、ずっと「さくらちゃん、さくらちゃん」って話しかけて、なじむようにしてくださったんです。共演者の方だけじゃなく、スタッフさんにも本当に気兼ねなく接していて優しい方だったので、愛される理由が分かりました。

  • 望月歩(左)ときょん (C)フジテレビ

――そこは座長としても見習いたいところですよね。

主演という立場なので、自分からコミュニケーションをとっていこうとすごく意識してたんですけど、やっぱり性格上難しくて…。それで、なかなか自分から行けないなって思ったとき、共演者の皆さんが引っ張ってくださって、盛り上げてくださったので、すごく素敵な方に囲まれて撮影ができたなと思いました。