国土交通省が都市鉄道の混雑率調査結果(2022年度実績)を公表。各都市圏の路線における最混雑区間の混雑率も公開した。広島県では、広島電鉄(宮島線)の混雑率が140%に。JR可部線の混雑率が下がる一方、アストラムラインの混雑率が上がっている。
広島電鉄の最混雑区間は宮島線の東高須駅から広電西広島駅まで。2021年度の混雑率は87%だったが、2022年度の混雑率は140%に急増した。内訳を見ると、2021年度は7時30分から8時30分までの1時間を対象としており、運転本数は17本(輸送力2,550人)。2022年度は7時から7時59分までを対象としており、運転本数は15本(輸送力2,250人)。輸送力が減少する中、輸送人員は2021年度の2,218人から、2022年度は3,147人に増えた。
2021年度の混雑率132%で、全国的に見ても高い数値だった可部線は、2022年度の混雑率122%に。輸送力は前年度と同じ(2,580人。7時30分から8時30分まで4両編成の列車5本を運転)だが、輸送人員が2021年度の3,395人から、2022年度は3,150人に減少している。なお、広島市内を走るJR線で、混雑率100%以上の路線は2022年度も可部線のみだった。
大町駅でJR可部線と接続し、広島市の市街地へ向かうアストラムライン(広島高速交通)は、2021年度の混雑率100%に対し、2022年度の混雑率119%に。2021年度は7時30分から8時30分までの1時間を対象としており、運転本数は21本(輸送力6,006人)。2022年度は7時45分から8時45分までの1時間を対象としており、運転本数は22本(輸送力6,292人)。輸送力は増えたが、それ以上に輸送人員も増加しており、2021年度は5,984人、2022年度は7,465人だった。