アイドルグループ・乃木坂46の久保史緒里が11日、都内で行われた1st写真集『交差点』(集英社)のメディア向け発売記念会見に出席した。

  • 乃木坂46の久保史緒里

同写真集の撮影の主な舞台は久保の地元、東北。雪の山形からスタートし、今春に東京の桜で撮影を締めくくるまで1年以上にわたる撮影を敢行した。雪にはしゃぐ無邪気な姿から、温泉街での色気漂う表情、部屋でのリラックスした素の瞬間や仕事現場での顔まで、今まで見たことのない久保史緒里が満載。まさに「1年以上かけて撮り下ろした20歳から21歳の久保史緒里ドキュメント」となる一冊となっている。

メンバーやほかのタレントの写真集を自身で購入して見るくらい、写真集が好きだという久保は、同写真集の出版オファーを聞いた際に「まさか自分が写真集を出せる日が来るとは思わず、本当に夢が叶ったなといううれしい気持ちでした」と感激したそうで、完成した写真集を手にした感想を求められると「本当にこだわりの詰まった1冊で、さらに1年かけて(撮った)ということで、自分にとってすごく大切な宝物の1冊になったなという思いです」と目を輝かせた。

また、写真集を出すなら東北で撮影したいと強く思っていたそうで「両親の地元である宮城県田代島と山形県尾花沢市を舞台に撮影ができたら、自分にとっても幼少期からゆかりある地域だったので、思い出を巡る旅にもなるかなと思いましたし、両親にも喜んでもらえるんじゃないかなという思いが湧いてきて、それを叶えていただきました」と喜び、お気に入りには山形県尾花沢市にある徳良湖で、防寒した姿で佇むカットを挙げ「今回の写真集は何年後に見ても“素敵だね”って思っていただけることを目指して、トレンドにあまり敏感にならずに撮っていったんですけど、このカットは(幼少期に)寒いので暖かさ重視で雪の中で遊んでいた思い出があって、そんな私らしさも詰まった1枚だなと思いますし、この表情もただただ雪の中で、昔からよく訪れていた地で何を感じてたのかっていうのを感じ取れる1枚だなって思ったので、この写真を選びました」と紹介した。

さらに、東日本大震災の影響で津波に流されてしまった父親の実家があった場所でも撮影したことを明かし「その話は当時から、家族からも聞いていたんですけど、自分の目で見に行くことができていない中で、どうしても見ておきたいなという気持ちがすごくあったので、今回、幼少期の写真を握りしめて実際に行ってみました」と話し、同所で撮影したカットは収録予定ではなかったが久保の強い希望で収録されたそうで「今まではそういう(東日本大震災の)話題を自分から口にすることに対して“いいのかな”って感情が上回ってしまっていたんですけど、東北出身として写真集を出させていただけて、さらに東北で撮影ができるってなったときに、こういう出来事を風化させないために伝えていかなければならない使命があると思いました。このカットを入れたことで、いま一度、みなさんに向き合っていただくきっかけになったらいいなという思いで入れさせていただきました」と言葉に力を込めた。

同写真集では初の水着姿やランジェリー姿も収録されているが、撮影時の心境を尋ねられると「緊張とかもあまりなく、山形県尾花沢市の銀山温泉に行かせていただいて、昔から行っていた土地だったので、雪景色を見ながら“本当にきれいだな”という気持ちで撮影していました」と吐露。写真集の出来栄えを聞かれると「100点満点と言いたいところなんですが、なんといってもこの写真集のタイトルが『交差点』ということもあって、あの…恥ずかしいんですけど“交差点”ということにしておいてください(笑)」と恥ずかしそうにコメントし、パネルの裏に隠れた。

7月14日には22歳の誕生日を迎える久保は、22歳の抱負を尋ねられると「15歳で乃木坂に入ったので、“もう22歳なんだ”って気持ちが大きいです。これまで舞台だったり映画だったり、いろんな形で乃木坂という名前を背負って、個人として外に出てお仕事させていただくことのプレッシャーとか責任感みたいなものの重さを知る機会があったので、22歳という期間は、もっともっと乃木坂46という名前を背負っていろんな場所に行けるくらい強くなりたいなと思います」と力強く語り、具体的にやりたいことを追求されると「やっぱり女優業はすごく魅力的だなと思っているので、まだまだですけどもっと頑張りたいなと思っている1つなので、いろんな作品に出会えたら幸せですね」と期待に胸を躍らせた。

なお、現在、放送中の大河ドラマ『どうする家康』で五徳を演じている久保は、反響が大きいことを明かし「自分自身も驚いているんですけど、現場では徳川家のみなさんだったり、岡田(准一)さんをはじめ織田家のみなさんだったり、本当にたくさんの方に支えていただいて、初めての大河を緊張もしながらいい経験をさせていただいています」と充実した表情を浮かべ、「殿である松本(潤)さんの座長としての佇まいみたいなものは尊敬するもので、周りをたくさん見てくださる方で、そこに救われていました。今度、またみなさんとご一緒することが夢なので、女優業も頑張っていきたいなと思っています」と目を輝かせた。