輝銅丸 個性あふれるパーツ群に込めたオリジナルへ強くこだわる三菱ふそうファイター

キャブパートには斬新なデザインのモダンパーツを満載し、荷台周りはウロコステンレスで固めたレトロな雰囲気。一見ミスマッチなスタイルだが、スクラップ運搬という仕事上、どうしても荷台は傷が付きやすい。そこで荷台周りを傷の目立ちにくいウロコステンレスで統一し、この輝銅丸独特のアートスタイルが生み出されたというわけだ。

全体のスタイルもさることながら、キャブを飾るパーツ一つひとつもかなりユニーク。存在感たっぷりの8角ロケットは、中央部を十字型に加工し、上下にLEDマーカー、中央に星の抜き加工を施す。その下に位置するバイザーも、舟型をパイプで組んだ独特のシルエットを持つ。さらに筒出しもプラスされ、モダンテイストあふれるデザインだ。

そして、チップの代わりにステンレス板を間にはさみ、そのフチにウロコ模様を入れるという凝った仕上がりのミラーステーも特徴的なフォルムである。 キャブボトムを飾るラッセル戻しバンパーは下部に筒出しを装備するほか、アンドンの間にウインカー用のマーカーを配置するなど、ディテールで個性を強調している。

【写真6点】あくまでもオリジナルにこだわるオーナーのアートへのこだわりがクルマ全体に行き渡っている増トン仕様の平ボディ車。

カミオン2011年4月号トップアートをもとに再構成