武州丸vs薫丸 2tイベント車に情熱を注ぐふたりが独創的アートを競い合う!いすゞエルフ×三菱ふそうキャンター

イベント車に貫く”意地”と”誇り”!

撮影会で出会い、以来、顔を会わすたびに、アート談義で盛り上がり、お互いのアートに対する考え方や姿勢に理解を深め合ってきた。

「アートクラブの垣根を超えてツルんでよく撮影会に遊びに行きます。薫丸さんは全身をスキなく飾り上げているので、隣でみていてゾクゾクしますし、同じイベント車を駆る人間として『負けてられねえ!』とも思います」。一方「ボクもですよ(笑)。飾りの趣味が似ているので、武州丸さんにはおのずと刺激を受けちゃいますね。ライバル意識? ないといったらウソになります」とのこと。

お互いに仕事ではノーマルトラックのワッパを握り、飾りに対する情熱は、愛車(イベント車)に注ぐという明確なスタンスだ。「お互いにイベント車として気を吐き続けよう」と呼びかけに「よっしゃ!」と答えた。

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ダイナミックなパーツに繊細さを加えた武州丸

「イベント車はおもちゃ感覚で飾れるのが魅力です!」と、ラメ入りのシルバーボディを個性派パーツで武装した注目度満点の武州丸。 菱形棒チップをあしらいつつ前方に1m20cmの突き出しを誇るミラーステーは、2段平型バイザーとのマッチングはもちろん、ボトムエンドに装着したラッセル戻しバンパーとのバランス具合も申し分なく、キャブ周りをダイナミックに演出。丸棒を駆使した斬新なバスマークも、キラリと光るアレンジパーツとして異彩を放っている。

一方の荷台周りは、蛍光灯を2段で収めたサイドバンパーや、同じく蛍光灯を内臓したアオリ上のロケット風パーツに加えて、鏡面張りを施したリア観音扉の最上部にも美しく弧を描く電飾ボックスを設置するなど、ナイトシーンの演出力アップを狙ったアートワークが目白押し。今後はリア下周りに手を加えていくというから楽しみだ。

美麗パーツとペイントで存在感抜群の薫丸

薫丸はイベント車としてのみならず、地元の少年野球チーム「釆女小リトル」の用具運搬車としても活躍しているオールラウンダーな人気アート車だ。 天板に3発のスリットを配したラッセル戻しバンパーや、菱形棒チップをあしらったミラーステー、上下段にそれぞれ電飾を忍ばせた平型バイザーなど、キャブ周りには巨大にしてデザイン性に優れた大型パーツをバランスよくコンビネーション。

また、床上げした荷台下には、パンチングステンレスと角パイプで独創的に演出したサイドバンパーをバスフェンダーとの一体化を図りつつ装着。十分な高さを誇るプロテクの前面には大ぶりなメインアンドンを配するなど、みどころを満載している。

なお、アオリに「龍」、リア観音扉に「鯉の滝のぼり」を描くなど、ペイントを駆使したビジュアルメイクも見事のひと言。現在はリア下周りやロケットでアート・アップを計画中とのことだ。

【写真10点】両車ともモダンテイストながらまとう雰囲気が異なる点に注目!

カミオン2008年3月号ザライバルバトルをもとに再構成