東京国立博物館(東京都台東区)は7月14日~2024年1月28日、敷地の中の日本家屋、応挙館(Okyokan)に、「TOHAKU 茶館」を開館する。営業時間は10:00~16:30(ラストオーダー16:00)。

  • 応挙館外観

同館には、創立以来150年にわたって収集し、受け継いできた収蔵品が現在約12万件ある。このうち国宝は89件、重要文化財は649件(2023年4月現在)。質・量ともに日本を代表するコレクションとなっている。

「応挙館」は、普段は一般公開されていない貴重な日本家屋。名古屋市郊外の明眼院の書院として寛保2年(1742)に建てられ、その後、三井物産の初代社長である茶人としても有名な益田孝氏(鈍翁)邸内(東京・品川)に移築。同館には昭和8年(1933年)に寄付された。

今回、期間限定でオープンする「TOHAKU 茶館」では、江戸時代の絵師、円山応挙が描いた襖絵(現在は複製画)を眺めながら楽しめる、さまざまな日本文化をが楽しめる飲食やアクティビティを用意した。

「ZEN 呼吸法 ZEN KOKYU」は、自身で創り出した数々の不調を、姿勢と呼吸を調えることによって解消していく「ZEN 呼吸法」を伝える講座。禅呼吸法は、18世紀に臨済宗中興の祖、白隠禅師が「夜船閑話」に遺した呼吸法に基づき、「ZEN 呼吸法」として椎名由紀氏が蘇らせ、今に伝えている。不定期開催。開催日等については公式ウェブサイトで案内する。

  • ZEN 呼吸法 ZEN KOKYU

「5分で着られる KIMONO体験」は、京都で丁寧に仕立てた着物を、1人でも簡単に着られる着付け方法で体験できる。着付けの後は、TOHAKU茶館で食事やお茶を楽しみ、日本庭園を散策することも可能。東京国立博物館内も、着物で観覧できる。

  • 5分で着られる KIMONO体験

盆栽芸術家の小林國雄氏による盆栽をTOHAKU 茶館で楽しめる「盆栽教室」も開催する。小林氏の講演と教室を開催予定。応挙館の中庭で、弟子による盆栽教室も行う。不定期開催。開催日等については公式ウェブサイトにて案内する。

  • 盆栽教室

素材は全て「Made in Japan」でこだわったフードも用意する。江戸時代の伝統製法に回帰してすべてのお酒を木桶にて醸す秋田県の造り酒屋「新政酒造」の日本酒「新政(ARAMASA)」を、歴史ある日本家屋で楽しめる。

  • 「新政酒造」の日本酒「新政(ARAMASA)」も提供

世界でも権威ある大会で世界最高賞を多数受賞したジャパニーズ・ウィスキーの代表格「ICHIRO ‘S MALT JAPANESE WHISKY(イチローズモルト)」も提供する。

  • 「ICHIRO ‘S MALT JAPANESE WHISKY(イチローズモルト)」も提供

8月からは、うどん、蕎麦、おいなりなどの軽食、抹茶や生菓子も用意。週末には予約限定で御膳も提供する。簡易的なお抹茶体験も実施する。目からも楽しんでもらえるように、日本伝統の漆塗りの器など、食器にもこだわるという。

  • 軽食や抹茶、生菓子も用意する

そのほか、選りすぐりの素材で作られた「K&K 缶つま」、日本の梅農家が丹精込めて栽培した有機梅をThe CHOYAが有機砂糖、有機酒精で漬け込んだ、完全オーガニック梅酒も用意する。

定休日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)。12月23日~1月1日。ほか休業日あり。

TOHAKU 茶館(TOHAKU CHAKAN)の予約申し込み、アクティビティと飲食メニューのチケットは、ローチケにて7月2週目から販売開始予定。空き状況によっては当日参加も可能。