波乱は起こるか!?「打倒・仙台育英」に燃える注目選手5人。夏の甲子園へ…

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 第105回全国高校野球選手権宮城大会は7月7日に開幕する。夏の甲子園連覇を目指す仙台育英に注目が集まりがちだが、宮城には仙台育英のみならず頂点に立ちうる実力校が多数存在するのも事実だ。今回は、「打倒・仙台育英」に燃えるチームの注目選手5人を厳選し、紹介する。
 

 

ハッブス大起(東北3年)


 
 仙台育英の最大のライバルとも言える東北高校のエース。高校の先輩であるダルビッシュ有投手(パドレス)に憧れる右腕で、188センチの高身長から角度のある直球を投げ下ろす。
 
 1年次から注目を集め、昨秋からは背番号「1」を背負っている。昨秋の県大会では先発で好投を続け、決勝の仙台育英戦では6回5安打無失点の快投で優勝に貢献。直球の威力を保ちつつも、力みのない落ち着いた投球で強力打線を封じ込んだ。
 

 
 東北大会でも準決勝の聖光学院戦で6回1失点の好救援を見せるなどフル回転し、センバツでも先発のマウンドを踏んだ。
 
 東北は順当に勝ち上がれば仙台育英と準々決勝で対戦する。ハッブスを中心とした実力派投手陣が優勝候補筆頭チームの前に立ちはだかる。






今野一成(古川学園3年)

 
 2年連続で夏県4強入りしている古川学園高校もポテンシャルが高い。中でも本格派右腕の今野は1年次から注目されている好投手だ。
 
 1年次は春、夏、秋といずれも県大会で登板。夏は東北戦で 8回途中3失点と好投するなど、1年生離れした投球を見せた。
 

 
 昨年は春の県大会で登板して以降マウンドから遠ざかり、夏、秋は内野手として出場。今春の県大会は一塁でのスタメンながら、2試合で救援登板し久々の投球を披露した。
 
 今春の仙台育英戦では、仙台市民球場のスピードガンで152キロを計測。高校最後の夏に向け、速球に磨きをかけてきた。今野を中心に強力投手陣を形成する古川学園の戦いぶりに期待が高まる。






大内誠弥(日本ウェルネス宮城3年)

 
 創部4年目を迎える日本ウェルネス宮城高校の新エース。191センチの高身長から放たれる最速144キロの直球と精度の高い変化球を武器とする好投手だ。
 
 昨年は春、夏、秋の県大会に1試合ずつ登板。いずれも救援登板で短いイニングながら、存在感を示した。今春の県大会は背番号「1」を背負い、2試合に登板。
 

 
 東北戦では先発し、敗れたものの7回4安打11奪三振3失点と力投した。まだまだ伸びしろ十分で、夏までにどれほどの成長を遂げたか楽しみだ。
 
 日本ウェルネス宮城は創部から間もない中、昨年までの3年間で元エース・早坂海思投手(現・東北福祉大)ら1期生を中心に実績を積み上げてきた。1期生が卒業した後の初めての夏、大内が快進撃の立役者となるか、注目したい。





阿波壮汰(仙台商3年)

 
 今春の県大会で準優勝した仙台商業高校のエース。驚くような球速ではないものの、キレのある直球と変化球で先発の仕事を果たせる右腕だ。
 
 昨夏から先発で起用され続け、今春の県大会は全5試合に登板。強豪・東北との準々決勝では5回1失点の好救援で勝利を呼び寄せ、仙台一との準決勝では9回2失点完投勝利をやってのけた。
 

 
 また、東北大会では佐々木麟太郎内野手(3年)擁する花巻東打線相手に7回2失点と好投。試合には敗れたものの、申し分ない投球で存在感を光らせた。
 
 仙台商は昨夏、昨秋、今春と続けて県大会の最後で仙台育英に敗れているが、いずれも先発した阿波が試合をつくれていなかった。今度こそ決勝で強敵に土をつけるため、まずは激戦ブロックを勝ち上がりたい。






三瓶高広(仙台一3年)

 
 今春県3位に入り、38年ぶりの東北大会出場を果たした仙台第一高校のエース右腕。
 
 打たせて取る投球が持ち味で、状況に応じて上手投げと横手投げを投げ分けたり、クイックで投げたりする器用な投球術を持つ投手だ。
 

 
 昨春の県大会で3試合に救援登板するなど下級生のうちから経験を積み、今春は県大会直前の「仙台一高・二高野球定期戦」でノーヒットノーランを達成。勢いそのままに、県大会は5試合中4試合に登板し躍進の立役者となった。
 
 東北大会出場のかかる東陵との3位決定戦では、タイブレーク2回を含む11回を投げ3失点と力投。大一番でエースの役割を果たした。
 
 東北大会では、この大会で優勝した八戸学院光星の打線に4回途中8失点と打ち込まれた。強豪校相手にどれだけ実力を発揮できるか。最後の夏、真価が問われる。


 


 
【了】