メッキパーツと箱文字で魅せるこだわりの美麗なる鮮魚便 日野プロフィア

鮮魚を積んで日本全国を駆け巡る丸信輸送の代表が手塩にかける第十一達喜丸は、オーナーいわく「シンプルさと、鮮魚便らしさを追求した」秀作の大型冷凍車。細部にも個性とセンスを光らせたファンを唸らせる1台だ。

思わず目を引くキャデラックバンパーは、高品位なメッキに加え、厚さ55cmの重厚なフォルムが見事で、側面を3連のナマズマーカーで彩る。キャブトップにはマーカーを並べた平型バイザーを装着するほか、丸棒菱チップをあしらった丸パイプのミラーステーも見応え十分。

バスマークが輝く額縁メッキパネルとY30のヘッドライト、トレーラグリルによる精悍マスクも一見の価値を有している。

一方の箱回りは、側面に踊る筆文字&魚河岸マークが圧巻だ。寿工芸が手腕をふるったそれは、筆描きならではのいぶし銀な味わいだ。さらにリア観音扉には自ら考案した粋な名文句も刻まれ見どころ満載だ。

そのほかシャシー回りを彩るバッテリーボックスなどにもメッキを採用するなど、ツウ好みなディテールメイクも必見だ。なおアオシマからキット化される予定なので乞うご期待!

【写真7枚】精悍の二文字が似合うディテール群。

カミオン2014年10月号をもとに再構成