房総流と水産スタイルを融合して独創性を追求する美麗な日野プロフィアダンプ

トラック運転歴38年、かつて映画『トラック野郎』シリーズにエキストラで参加したこともあるという筋金入りのアート・フリークが駆る大型ダンプ・イケメン。自他ともに認めるプロフィア好きの個性とこだわりが炸裂した傑作車だ。

「もともと魚屋出身なので、飾るときも魚屋のイメージが抜け切れません(笑)」。

その傾向は、キャブボトムで存在感をアピールする丸フォグを配した舟型バンパーや、平面なプロテクトップのパーツ配置などにも見られる。

また、ドルフィングリルを中心に、キャブ前面は大胆にフルメッキを敢行。あえてドアをクリーム色で塗り分けたのも、東北の魚屋さんの残像が頭にあったからだという。

一方のボディ回りは、鏡面を主体としながらも、サイドバンパーやケツブタにサクラ柄のエッチングステンレスを光らせるなど、エレガントなアクセントワークが見応え十分。8角深掘りテール×4発で個性を演出するリアバンパーやチェリーテールボックスも絶好のビューポイント。

「どうしてもプロフィアが欲しくて、この最終型を購入しました」。今後もリメイクしながら理想の美を追求する。

【画像6枚】神は細部に宿る。武骨なスタイルを築く伝統と独創性の融合はコチラから。

カミオン2014年9月号をもとに再構成