トップアート レトロルックを基調に'90年代の異色コラボレーションが光る 第伍一誠丸

これまでの2度の登場で味わい豊かなレトロスタイルを標榜してきた第伍一誠丸。デコトラを彷彿とさせるルックで多くのファンを魅了してきた同車だが、ここにきて90年代の雰囲気を意識して大胆なリメイクを敢行した。

その象徴の最たるものがルーフ上に鎮座する導風板だ。シートキャリアと入れ替えで載せたそれは、空気抵抗の抑制という役割をキープしながらも、前面にニックを刻んだり、側面に黄色いバスマーカーを並べたりと、ビジュアル的にも個性を追求する。

また、キャデラックから変更したフロントバンパーは、オーナーが「福島の方のお陰で入手できました」と話すグレートのメッキ仕様(JET製の初版)。同年に装着した煙突マフラーと相まって90年代気分をアピール。

一方、リアテールランプには乗用車で一世を風靡した「ハミングランプ(流れるウィンカー)」を組み合わせたハコスカ仕様のテールが見逃せないビューポイント。ブレーキを踏むと曲がる方向のみシーケンシャルがリレーするというもので注目度満点だ。

現在はさらにリア回りを熟成中で、本当の完成はまだまだ先のようだ。

各所の写真6枚

カミオン2014年8月号をもとに再構成