俳優の一ノ瀬ワタルが、中村倫也が主演を務めるテレビ朝日系7月クールドラマ『ハヤブサ消防団』(7月13日スタート 毎週木曜21:00~※初回拡大スペシャル)に出演することが14日明らかになった。

  • 左から川口春奈、一ノ瀬ワタル、中村倫也=テレビ朝日提供

『ハヤブサ消防団』は、山間の小さな集落を舞台に描く戦慄のホラーミステリー。中村は、原作・池井戸潤氏が自身を投影した主人公のミステリー作家・三馬太郎を演じる。物語は、スランプ気味の太郎が亡き父の故郷、“ハヤブサ地区”に移住するところからスタート。都会のストレスから解放され、穏やかな田舎暮らしを手に入れたはずの太郎だったが、地元の消防団に加入したことを機に連続放火騒動や住民の不審死などの怪事件に次々遭遇。真相を追ううち、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀に突き当たる。

Netflix配信ドラマ『サンクチュアリ -聖域-』で、主人公の荒くれ者の新人力士を演じて話題を呼び、現在公開中の映画『ヴィレッジ』でも存在感を放つ一ノ瀬。今作ではハヤブサ地区に住む札つきのワル・山原浩喜を演じる。若い頃から悪い噂が絶えず、住民たちから疎まれ、連続放火事件の犯人ではないかとささやかれる怪しい男だが、太郎はぶっきらぼうな言動の中に親切な一面を感じ取り、犯人説に違和感を覚える。

一ノ瀬が中村の主演作に参加するのは『珈琲いかがでしょう』(21年/テレビ東京)、『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(22年/TBS)に続いて3年連続3度目。「勝手ながらものすごく“ご縁”を感じています」と打ち明け、「中村さんの現場って、キャストさんもスタッフさんもみんな和やかで、すごくいい空気が流れているんです。それはやっぱり座長の人徳!」とリスペクトを語った。中村も「一ノ瀬さんは今やもう“時の人”! 3年連続でご一緒することなんてなかなかないので、僕自身とてもうれしいです。今後も一ノ瀬さんが“いちばん共演した俳優”として取材で語ってくれる存在でいたいです」と、彼の飛躍をたたえた。

また撮影現場では、ハヤブサ地区の温厚な住民・波川志津雄を演じる大和田獏のデビュー50周年を、中村をはじめ、満島真之介、岡部たかし、梶原善、橋本じゅん、生瀬勝久ら消防団メンバーが祝福する機会も。「50周年おめでとうございますー!」というスタッフのかけ声とともに大きな拍手に包まれた大和田は、突然のサプライズにビックリ。記念のワインを贈呈されて大感激するとともに、メンバーと記念写真を撮って盛り上がっていた。

コメントは以下の通り。

■一ノ瀬ワタル(山原浩喜 役)

――主演・中村倫也さんとは3年連続&3度目の共演となりますが、改めて現場でご一緒されていかがですか?

中村さんの現場って、キャストさんもスタッフさんもみんな和やかで、すごくいい空気が流れているんです。それはやっぱり、座長である中村さんの人徳なんだなと今回も実感しました! 個人的なことでいうと、僕、長い間、相撲をテーマにした作品(『サンクチュアリ -聖域-』)を撮っていたのですが、その撮影がはじまる時期に中村さんと共演し、撮り終わった直後も中村さんと現場が一緒で……。さらに、ようやく配信が実現した今、この作品で中村さんと共演させていただき、勝手ながらものすごく“ご縁”を感じています。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします!

僕が演じる浩喜は野菜作りが好きな男なのですが、地区の人々からは敬遠され、切なくも悲しい役柄です。でも、彼がたどる運命こそがストーリー展開の鍵になってくるので、そこは素直にうれしい。「僕の役柄、この後どうなるんですか?」と聞いたとき、「えっ! マジっすか……。そんなことになるんですか!」って思いましたから! 原作とはまたちょっと違うストーリーになっていますので原作を読んだ方も楽しめますし、田舎町の消防団の物語がものすごいミステリーへと変貌を遂げていくさまに、みなさん乞うご期待です!

■中村倫也(三馬太郎 役)

一ノ瀬さんと最初にお会いしたのが『珈琲いかがでしょう』という作品で、2年前のことです。あのときはまだ、一ノ瀬さんも緊張からセリフがカミカミだったりもしたのですが(笑)、今やもう“時の人”! 現場はみんな、「あの『サンクチュアリ -聖域-』の彼? 話したい話したい!」って大騒ぎです。(川口)春奈ちゃんにいたっては、『サンクチュアリ』にめちゃくちゃ影響されていて、先日、バラエティ番組の“芸人さんのネタを考える企画”で、相撲のネタを考えていたぐらいです(笑)。

3年連続でご一緒することなんてなかなかないので、僕自身とてもうれしいです。これからさらにガンガン俳優さんとして躍進されていくでしょうから、今後も節目節目に共演させていただき、一ノ瀬さんが“いちばん共演した俳優”として取材で語ってくれる存在でいたいです。

■川口春奈(立木彩 役)

一ノ瀬さんとは今回が“初めまして”なので、どういう方なんだろうと興味がありましたし、ちょうど『サンクチュアリ -聖域-』を拝見していたのでとてもタイムリーで、とにかくお会いするのを楽しみにしていました。

実際にお会いしたら、本当にかわいらしい方だなと思って……! 怖い役柄を演じられることが多いのでそういうイメージを持っていたのですが、ものすごく少年のような方で、とても癒されました。