ニュースです。2023年6月5日、新しい古墳が発見されました。円形の主丘に方形の突出部が接続する形式で、双丘の鍵穴形をなす典型的な前方後円墳です。現在、調査が進められており、玄室に収められたのは五代目カナヘビ王と見られています。

おはよう。昨日。子供が飼っていたカナヘビが死んでね。「埋葬してくる」と言ったままなかなか帰ってこなくてさ。どうせ違う遊びをしてるんだろうと思っていたんだけど。帰ってきた子供にやりきった感があるわけよ。どういうことか埋葬した場所を見てみたのね。偉大なカナヘビに私はひれ伏しました。

  • (Twitter こすも@super_luckyboys より引用)

その日、お母さんが発見したのは小さな「前方後円墳」でした。お子さんが飼育していたカナヘビが死んだため、土に埋めてきたというのを見に行くと、そこには小石で装飾された鍵穴状のお墓が完成していました。筆者の感覚からすると、これは驚きです。ペットのお墓といえば地中にペットを埋め、盛土の上に木の棒を突きさすか大きめの石っころを置くことくらいしか思い浮かびません。しかるに、このお子さんは3世紀中頃から7世紀初頭頃に流行った主に王族仕様の埋葬方式を採用しました。スゴいセンスだ! …と感じ入ったのは筆者だけでななかったようですね。

「ぜ…前方後円墳! 」「お子様すごすぎます」「ちゃんと堀まであるだと」「なんとも素晴らしい再現力です! 」「ちゃんと上と下あってる」「まさかの古墳。とてもカナヘビを大切にしていた事が伝わりました」「子供さんの発想力に脱帽です」「ぜ、前方後円…いや前途有望墓だ」などなど。古墳制作者のお母さまであり、第一発見者である こすもさんにお話を伺いました。

■第一発見者に聞く

……どんなお子さんでしょうか?

11歳の好奇心旺盛な活発男子です。アウトドアやスポーツ大好きで、本や新聞は何時間でも読み続けるので、図書館で一日過ごすこともあります。どうしてそんなことを知っているのかということが多々あり、親である私が子供から教えてもらうこともしばしば。当然生き物も大好きです

……ペットを飼い始めたいきさつは? どの位の期間、飼っていたのでしょうか?

ペットはカブト虫やカマキリなどの虫類を中心によく飼っています。基本は子供が責任を持ってお世話をする約束です。このカナヘビは今年の4月2日から飼っていた5代目くらいのカナヘビで、公園へ行った時に子供が捕まえたものですね。約2ヵ月の短い期間でしたが、過去には越冬させたカナヘビもいました。

【4月2日のツイート】より

よくある「子供が作ったお墓」を想像していたので、見た時はとにかく驚きました。まさか前方後円墳を作っていただなんて! 私が神の元へ旅立ったときは、この古墳より凄いのを作ってもらえるように頑張らなきゃ。

……お子さんはなんで古墳形式で埋葬したとおっしゃっていましたか。

「古墳もお墓でしょ? 」との答えでした。しかしなぜ古墳にしたかまでは不明です。古墳は知っていたようですが、「前方後円墳」という名前までは知らなかったようですね。なぜここまでリアルに再現できたのかを聞いたら「知らない」の一言。おそらく新聞か本で見たのを覚えていたのでしょう。

▼おはよう。昨日。子供が飼っていたカナヘビが死んでね。「埋葬してくる」と言ったままなかなか帰ってこなくてさ。どうせ違う遊びをしてるんだろうと思っていたんだけど。帰ってきた子供にやりきった感があるわけよ。どういうことか埋葬した場所を見てみたのね。偉大なカナヘビに私はひれ伏しました。