「琥珀の貴女」

東河みその単行本「琥珀の貴女」が本日6月12日に発売された。同書は“脆く、したたかな、大人の百合”をテーマにした作品集だ。

収録作の1つ「chandelier」は、お金も、好きな女性も失い、今日で死のうと決意しているレズビアン風俗嬢・リカが主人公。彼女は最後になるであろう仕事で、AV女優の幸枝に抱かれる。リカと同じ名前で、見た目も似ているという思い人に、10年ぶりに会いに行くという幸枝。「好きな人とする時の予行練習」と触れてくる手は、切ない優しさに満ちていて……。そのほか、70歳の天才画家にヌードモデルを依頼された32歳女性を描く「水際」など、SNSで話題の4作を全ページ加筆修正のうえ収録。合計84ページの描き下ろし2作も加えた、全6編が収録されている。